読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

1983年4月発行 広報よみたん / 9頁

3たび声高らかに平和宣言 反核・反戦を貫き平和を守り人類存続と文化の発展のために奮闘 昭和58年度施政方針 読谷村長山内徳信 4本年度の実施事項 (11)国民体育大会へ向けての取り組み (12)村民と共に喜怒哀楽を分ち合う役場に (13)役場及び村民用駐車場造成事業について (14)職員の新規採用について (15)職員研修について (16)昭和58年度予算及び案件等について

〔275号2~8ページの続き〕

りませんので、村民各位の一層の御協力、御指導をお願い申し上げる次第であります。
(12)村民と共に喜怒哀楽を分ち合う役場に
 人間は、出生によって役場の戸籍に登載されて読谷村民となる。又は、他から転入して来ることによって読谷村民となる。両性の合意によって婚姻が成立し、そして婚姻届けをすることによって二人は夫婦として法的に認められ、第二の人生へと力強く出発するのであります。
 自治体は、そこに住む住民がいてはじめて存在価値があるのであり、自治体の主人公は一人びとりの村民ということになります。したがって、役場は村民と共に喜怒哀楽を分ち合い、村民の喜びを共に喜び、村民の哀(悲)しみを其に哀しむ、そういう人間性を大事にし、心の通い合う村づくりを推し進めていくことが大切であります。
 そのような観点から
①出生者に対して、読谷村の将来を担う、立派な社会人になり、住みよい平和な地域社会を作り、尊い文化遺産を受けついでもらいたいために出生者に対して記念のアルバムを贈る計画であります。
②婚姻者に対しては、読谷村の将来を背負って立つ若い青年の第二の人生への門出を祝福し、激励する意味でパンフを贈る計画であります。
③死亡者に対しては、今までの御苦労に対し感謝とおくやみのことばをおくり、これからの家族を励ます意味で法事用パンフを贈る計画であります。
(13)役場及び村民用駐車場造成事業について
 現在の役場敷地は、役場庁舎を中心とした行政活動、中央公民館を中心とした社会教育活動、議場を中心とした議会活動等々に加えて、日々の村内外からの人々の動きを見た場合、すでに狭あいであり、不自由と不便を与えている状況で、一日も早く駐車場の拡張を、という村民の声が大きいのであります。
 そこで今年度は、現駐車場の横に用地を確保し、駐車場を造成拡張していくための事業計画をし、来客等の利便を図っていく考えであります。
(14)職員の新規採用について
 今年度は、次の部署において職員を採用して参ります。
①保母(三人)
 児童福祉施設としての保育所の設置も、一応各地域に配置し、要保護児童の借置率もかなり高くなってまいりました。今後は、日々の保育を通して児童福祉の増進を図っていく考えであります。
 より適切な保母の確保と、よりよい保育の充実を図っていくために保母三人を増員して対応していく考えであります。
②保健婦(二人)
 今度、老人保健法の適用により保健事業として、保健手帳の交付、健康教育、健康相談、健康診査、医療、機能訓練、訪問指導等が総合的に実施されることになりました。
 今年は、初年度として当面、保健婦二人を採用して老人保健法の実施態勢を図っていきたいと思います。
③残波岬公園勤労者野外活動施設担当職員(二人)
 現在、雇用促進事業団(労働省)と読谷村で建設を進めております、残波岬公園の中の、勤労者野外活動施設が今年度中途に開設の運びとなってまいります。この施設は、レストハウスを中心に、ソフトボール場、テニスコート、ゲートボール場、トリムコース、ローラースケート場等々が設置され、沖縄県内では最初の事業であります。
 残波岬の雄大な自然の中で、この施設が最大限に活用されていくよう、豊かな経営感覚と村づくりに対する意欲をかねそなえた職員を二人採用し、併わせて、残波岬公園の全体的な整備計画を促進させるためであります。
(15)職員研修について
 ムラづくりの主人公は、村民一人びとりでなければなりませんが、自治体に働く職員は、たえずムラづくりの先導的役割を果す必要があります。
 それと共に、正しい時代の流れに遅れてもいけません。時代を先き取りして村民のために活かすことが大事であります。
 そのような意味で、先進自治体等に職員を派遣し、明日の読谷村建設に資する目的で職員研修を実施してまいります。
(16)昭和58年度予算及び案件等について
昭和58年度予算編成に当りましては、今まで申し上げました施策を重点に編成してまいりました。
 一般会計       37億9305万6千円
 水道事業会計      4億2574万4千円
 国民健康保険特別会計  7億6679万9千円
 診療所特別会計     1億0974万3千円
 老人保健特別会計    3億1953万2千円
 5会計で54億1487万4千円規模の予算になっております。
 今回議案21件を提案してまいります。尚、この他に今会期中に数件の議案を追加提案する予定であります。
 最後に本村のかかえております諸問題の解決をはじめ、村民福祉の向上のため、議員各位の一層の御協力、御指導をお願い申し上げ、昭和58年度の施政方針といたします。
  昭和58年3月12日
  読谷村長山内徳信

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