5年目の村立診療所 村民の診療所として定着 診療件数はのべ12万人を越す
村民が医療不安から解消されて五月二十五日で、ちょうど五年目を数えました。戦前・戦後を通してはじめての「村立診療所」の開所に全村民喜びに沸き、その期待を一身に担って「村立診療所」は堂々開所いたしました。
初代診療所長に蕪木多津を女医を迎え、五名の診療スタッフでスタートした診療所は、村民の診療所としてすっかり定着し、その後、漸次職員は増員され、今では二代診療所長・塩見祐一医師を中心に七名の診療スタッフ陣で一層充実し、村民の健康を守り通しています。
最新の医療器機を駆使した徹底診療は村民にすっかり定着し、五ケ年間ののべ診療件数は十二万件、なかでも昨年は三万四千件、一日当り百十五人の患者が診療を受けました。
村立診療所は、診療所のもつイメージを一掃し、総合病院に類する医療器機を備え、今では「人間ドック」診療科目も開診するなど、充実する診療体制に訪れる村民は絶対的な信頼を寄せています。
広報よみたんでは五周年を迎える「村民の診療所」にスポットをあて特集ページを組みました。
最新の医療器機を備え 村民の健康管理に万全を期す
昭和五三年五月二十五日オープンした村立診療所はことしでちょうど五周年を迎えました。医療機関にめぐまれなかった本村にあって、その当時「村立診療所」の建設は、懸案の世紀の大事業として、全村民から大きな期待が寄せられました。
山内村政は就任まもなく「人間性豊かな環境・文化村づくり」のユニークな構想のなかで、「人間の生命をとりもつ最も関係のある医療機関は必要欠くべからず基本施設である。」との考えから、戦前戦後を通してはじめての村立診療所の建築を進め、全村民の期待を一身に担って堂々開所されました。
五年の歳月を数える村立診療所は、村民の診療所として定着しています。塩見医師を中心に七名の診療スタッフは、患者の身になっての献身的な診療は、それぞれの患者から絶対的な信頼が寄せられています。
ことに塩見医師は内科を専門とする医者で、最新の医療器機を駆使しての診療は好評です。なかでも医学検査にもとづいての徹底した診療体制は、患者の身になってわかりやすく説明し、それぞれの患者から信頼を寄せられています。
また、診療所に来れない患者には往診を行うなど、凄じいほどの診療業務は時にして寝食を忘れることもあって、村民から絶対的な信頼が寄せられ、感謝されています。
「人間ドック」も開診 1日115人を診療(昨年)
開所以来、村民の診療所としてすっかりなじまれた「村立診療所」は、最新の医療器機「UCG」心臓超音波検査装置などを駆使して診療にあたり、それぞれの患者から絶対的な信頼が寄せられています。
生成発展する村立診療所がまとめた開所以来の診療状況についてみると、診療総件数では、のべ十二万件(人)を超えました。昭和五五年の一時期における半日診療を除けば、年間の診療件数は軽く二万件を越しています。なかでも昨年は三万三千八百件の診療があり、一日平均では百十五名の患者が診療を受けました。
診療科目別については最も多いのが内科で五万四三五件、つづいて外科の一万二千九百九件、以下、皮ふ科、耳び咽喉科、眼科とつづいています。なかでも塩見医師は内科の専門医師でとくに糖尿病についてはその道の権威者として知られています。
一方、昭和五六年からスタートした「人間ドック」は好評を呼んでいます。人間ドックは臨床検査を通して潜在する病気の早期発見につとめています。万一、病巣発見後は徹底した治療を行うほか、専門医を紹介するなど、また、健康管理上の注意も喚起し、好評を呼ぶ診療科目です。一日ですべての臨床検査を終る村立診療所の「人間ドック」は、村民はもとより村外にも広く利用され、昨年は三百三十人が人間ドックに入りました。
「健康であるということの喜び」いいですね。病いの早期発見は笑える幸せな人生行路の橋渡しともいえます。あなたは健康に自信をおもちですか?。
※写真「患者の身になって診察する塩見祐一医師、献身的な診察は好評です」は原本参照