読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

1984年3月発行 広報よみたん / 10頁

新学期を控えて 新入学(園)児の交通安全お母さんが先生です

 遊びに無中になっている子供が、ボールを追いかけて、いきなり道路に飛び出してくる。「キキキーイ!」と、車の急ブレーキの音-子供はときどき大人が想像もつかないような衝動的な行動をとります。その結果、思いがけない交通事故の犠牲者となってしまうことが少なくありません。
 周囲に対する注意がまだ十分でなく、安全に対する知識も不十分です。そして心身ともに発達過程にある子供は、今日の交通事情からみて、お年寄りとともに一番弱い立場にあるといえます。
 それだけに、保護者、とくにお母さんは、子に対するしつけ教育として、交通ルールや事故防止のための注意事項などを、ふだんから教えることが大切です。
 新入学(園)まで、あとわずかです。いつでも、どこでもお母さんが安全に行動できるようにするためには、日常生活のなかでの、日ごろのお母さんの努力こそがものをいうのです。
 子供を交通事故から守るために、知っておきたいこと、、ぜひお子さんに教えてもらいたいことを、いくつかまとめてみました。

新入学(園)児の交通安全 お母さんが先生です
具体的な教え方を
●実際の体験を通して教えることが大切です。
 通学、通園時間に合わせて、お子さんと一緒に通学(園)路を何回か歩いて、信号機の見方、横断歩道の正しい渡り方を指導するようにしましよう。また、同じ道でも、時間や曜日によって、交通事情が変わることも併せて教えておきましょう。
●子供には「ああしてはいけない」「こうしてはいけない」といっても、あまり効きめはありません。安全な行動を具体的に教えて実行させ、ほめながら教えると効果があります。
●道路を横断する前に、必らずいったん停止する習慣をつけさせましょう。それには日ごろから・曲り角では必らず止まるなどの習慣をつけて注意深い子供に育てましょう。
●道路で遊ばないように、ふだんから徹底して注意しましょう。最近では、裏通りを通る車が多くなっています。いっそうの注意が必要です。

生活にゆとりを
 また、子供が毎日の生活のなかで時間のゆとりをもつことも、交通事故に遭わないための大切なポイントです。
●寝る前に、翌日の準備をすませるよう習慣づけた登校時間に余裕をもたせるようにしましよう。
 慌てて登校し、忘れ物に気づいて家に引き返す途中で、事故に遭うケースが多いのです。

帰宅後の遊びにも注意を
●帰宅後、遊びに行ってよい範囲や帰宅時間などを決めて、子供にしっかり守らせましょう。
●子供に自転車を利用させる場合には、子供の年齢や体力に適したものを選び、ときどきお子さんといっしょに点検や整備をいたしましょう。

 お子さんが、お母さんとの毎日の楽しい語らいのなかで、正しいルールを理解し、お母さんのお手本によって、安全な行動を身につけられるように、温かい愛情をもって指導してあげてほしいものです。

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