悪魔の部隊再配備 絶対阻止!
米軍の犠牲絶対いや!県民総決起で危機感訴える
「悪魔の部隊グリーンベレーの再配備、絶対許さんぞ!」-米特殊部隊・トマホーク配備反対県民総決起大会が、去る四月二〇日午後六時過ぎから古堅小学校校庭で開かれました。大会には村民はじめ県内労働団体、政党などが参加、大会直後には約四千人近くに膨れあがりました。村内でこうした種の県民大会が開かれるのはかつてなく、ことに、楚辺ビーチ拡張計画、グリーンベレー配備は、即村民生活に悪い影響を与える恐れがあるだけに、多数の村民が進んで大会参加、「楚辺ビーチ拡張を阻止しグリーンベレー配備に反対して生活権を守ろう」と気勢をあげました。
村外からの大会参加者は、はじめて見る古堅小学校の実態に接し、基地の中の小学校、ことに学校を取り囲む強烈アンテナ群に、新たな危機感を感じた。と口々に恐々と話していました。大会は、米特殊部隊・トマホーク配備反対行動委員会を代表して、神山操議長が主催者を代表してあいさつ。そのあと山内徳信村長等が連帯のあいさつを行いました。山内村長は「平和と文化村づくりを進める我が村に、なぜ恐ろしいグリーンベレーが配備されなければならないのか、我々村民は大きな不案を抱いている。我々村民は平和を主体的に勝ち取るために、一歩も後に引けない」と一連の動きに、力強い姿勢で配備阻止を訴えました。また、新垣秀吉県議会議員、島袋安子村婦人会長も本村の実情を訴え、決意表明を行いました。
本村は、いまなお四八%が米軍基地に接収されていることから、基地にまつわる被害は多い。一九四六年以来、今日まで人身、物件被害を八○件余りの基地被害を記録し、これ以上、基地からの被害を防ぐためにも、県民ぐるみの大会が開かれた意義は大きい。
米特殊部隊・トマホーク配備に抗議し即時中止を要求する決議(要旨)
復帰十三年目を迎えようとしている今日、在沖米軍基地は再編強化され、ますますその機能は強化の一途をたどっている。こうしたなか、米国防総省は、読谷村トリイ・ステーションに米特殊部隊を配備した。同部隊は七十四年まで沖縄に駐留し、特にベトナム戦争に深くかかわったいわくつきの部隊で、”宣戦布告なき侵略戦争”の口火を切る部隊だ。
特殊部隊配備の発表とともに、地元読谷村、県、各市町村議会で保守革新を問わず、全会一致で反対の決議がなされ、県民ぐるみの反対行動が展開されている。
しかし、政府は「抑止力として必要」「積極的に自衛隊と共同訓練したい」と沖縄配備を容認。陸上自衛隊との共同訓練を積極的に実施する意向を表明している。
私たちは、沖縄、日本から、アジア人民殺りくの出撃を断固拒否し、言語に絶する戦争や米占領支配の体験を持つ県民として、米特殊部隊とトマホークの実戦配備は絶対に容認することはできない。
一九八四年四月二十日
米特殊部隊・トマホーク配備反対四・二〇県民総決大会
夕闇の中怒りのシュプレヒコール連呼
大会スローガン、抗議決議を採択したあと、全員ががっちりスクラムを組んで怒りのプラカードを掲げ、トリー通信施設ゲート前までの約六百メートルをデモ行進、気勢をあげました。
前の村民総決起大会同様、トリーゲートは固く閉され沈黙の渦中。ゲートを包囲
※写真「トリーゲート前まで怒りのデモ行進この日の大会には約4、000人の県民が参加した」は原本参照