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1984年12月発行 広報よみたん / 3頁

待望のゴミ処理場着工-一般廃棄物最終処分公共施設工場-昭和六〇三月三十一日完成予定

待望のゴミ処理場着工-一般廃棄物最終処分公共施設工場-昭和六〇三月三十一日完成予定
 村民待望のゴミ処理場がいよいよ着工、その起工式が去る十二月十五日、一時よりとり行なわれました。
 起工式には、村長をはじめ、役場・工事関係者・議会、多数が参加して工事の無事完成を祈願いたしました。
 工事は昭和六〇年三月三一日までに完了の予定で、総工費は一億七千百万円、二万五千平方メートルのゴミ処理場、管理棟を含め大規模なものです。
 現在も使用中のこのゴミ処理場は、旧ボーローポイント射撃場内にありますが元は、米軍が昭和二〇年に石灰岩を採るために掘られた跡地をそのまま使用していました。
 しかし、今、村内の各家庭からは一月に三〇トンを越えるゴミが出されており今のままではその処理能力にも限界があり、能率的ではありません。
 ゴミ処理場を整備し、拡張していくことは村民の文化生活の向上に伴い日増しに増大するゴミの処理に対応するためには必要、不可欠のものとなっていました。
 今回、建設されるゴミ処理場は、覆土方式(ゴミの上に土を覆せていくサンドイッチ方式)でゴミを処理していきますが、この覆土方式のゴミ処理方法は県内でもあまり例がなくほとんどが焼却方式によるゴミ処理が行なわれています。
 現在、ゴミ処理場周辺は波平から残波にかけて、大規模な農業基盤の整備により、すばらしい農業地帯へ変わりつつあります。
 そこで将来このゴミ処理場が、覆土式により地表まで埋め尽くされた時、農地として利用できるよう配慮されています。
 又、このゴミ処理場の底の部分はアスファルト敷き、となりますが、これはゴミ処理場が海に近い場所であり、そのままでは、汚水が地下から海へ流出し、海洋の汚染が心配きれますのでその防止のためです。

※写真「工事の無事完成を願って起工式」、「現在のゴミ処理場1月30トンのゴミの山が運ばれてくる」は原本参照

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