“物を大切にする心”の実践を全国に紹介-全国PTA協実践事例集に採用-
昭和五五年から五八年にわたる読谷小学校(嶺井巌校長)と同校PTA(新垣生雄会長)の研究、実践活動が、日本PTA全国協議会の実践事例集に取り上げられ全国に紹介されました。”物を大切にする子どもの
育成”をテーマにした同校の研究、実践の理由は、--学用品、身のまわりの物に対する関心が薄い、公共物をそまつに扱う、物の整理や後始末が悪い、落し物が多い。落し主が現われない-、という子供達の実態を重要視したことです。
昭和五五年の初年度はアンケート調査をし、二年度は整理整頓のできる子どもの育成、三年度は整理整頓を通して物を大切にする子どもの育成にと、研究、実践を続けてきました。
三カ年にわたるこうした研究、実践は、学校、PTA、家庭を含めた実践活動として具体的な指針を設定し、父母と学校が深い連携の中で各々の役割を分担し合う形で進められてきました。
その成果は子どもたちに”物を大切にする”心と実践としてあらわれてきました。
使った後は必ず整理整頓する、物を有効に利用する(再利用)、自分の物には必ず記名する、それが当り前のこととして実践できるようになりました。
新垣生雄PTA会長は、「PTA活動の大きな課題は父母として子供達に対する教育はいかにあるべきかである、そのためには学校教育との連携のもとに研究、実践を績み重ねていくPTAでなければならない。
この研究で、子供達に物を大切にする心を育てただけでなく、学校とPTAが深い連携を築いたことも大きな成果です己と語りました。
六三ページの「研究紀要」としてまとめられたこの研究、実践は全国PTA活動の手引書ともいえる全国PTA協実践事例集で四ページにわたって紹介され大きな評価をうけました。
※写真は原本参照