金　悪質業者にご用心　うまい話には落し穴
　この数年、金の現物まがいや、宝石等悪徳商法による被害が婦人や高齢者に急増しています。
　金や、宝石の現物取引と説明し実際は預り証だけを渡し現物を渡さない、現物まがい取引で契約撤回も難しく、支払ったお金も全額が返金されないケースがほとんどです。
－勧誘の手口も巧妙－
　勧誘方法は、無差別な電話、自宅や職場への訪問で、「絶対もうかる」、「安全確実な投資」「今がチャンス」などの甘い言葉で誘います。
「ご主人に内緒でもうけてびっくりさせたら」、「契約がとれないと帰れない」「もういいです。結構です。の断りの言葉を同意したと逆手による」などの他、長時間上り込んで契約を勧めるなど、ありとあらゆる手段を使い手口も巧妙です。
－法の規制もすべてには適用されない－
　悪質な取引行為は、「海外商品市場における先物取引の受託に関する法律」により規制されていますが、取引市場と商品が指定されており、海外先物取引のすべてが適用されるわけではありません。
－はっきり断ることが大事－
　このように悪質な業者やセールスマンが多いうえに海外商品取引は、刻々変わる相場を確認することが難しい。為替相場も変動する。相場の先行を予想することが難しいことから一般消費者にとっては極めて危険なものです。こうした取引にはどんなに勧められても応じないことが賢明です。また、取引の意志がない場合は、あいまいな返事をせず、はっきり「いりません」と断ることが大事です。