〔第306号2ページの続き〕
成果を踏まえ、創造の十年をめざすまつりの転機となりました。
創造のまつり一番手に三日六時より展開された創作「進貢船」-泰期はばたいた-今、読谷村の自立を求めて-は、大交易時代の一三七二年長浜港から初の正式な中国交易へと旅立った宇座の泰期をモデルにしたもので、異国の多くの文化文物を進貢船に満載して帰ってきた泰期、この先人の偉大さと歴史的事実と現代をつなぎ壮大なドラマとして展開されました。
総勢六五十人が織りなす進貢船のドラマは洋楽と三味線、太鼓、合唱と舞踊、現代文化と、伝統文化の融合であり、過去から現代、そして未来への歴史の流れの集約をその中に見ることができます。ふるげんののろたちによって迎火がたかれ、若者たちのたいまつと太鼓に先導されて進貢船がゆっくり入場する。船上の泰期が手を振る、それに応えて場内二万余の観衆が手を振り、歓声を上げる。
進貢船帰港の様はまさに時代が逆行したかのような錯覚さえおこさせました。
創作”進貢船”のために数ヵ月をかけ造られた進貢船、先人の偉大さを思い、現代の若者の中に大いなる夢と希望をいだかせる。
実物大の約光とはいえ長さ十六m巾四mの大きさ。村民の比類ない創造性と情熱が生みだした物といえる。
大交易時代、泰期は海のかなたへとはばたいた。
今、読谷村民は、先人の意気と進取の気性を現代に燃え上がらせて未来へとはばたく、
創作”進貢船”-泰期はばたいた-。総勢六五十人が出演、三時間に及ぶ現代と過去、未来をつないだ壮大なドラマが展開されました。
※写真「2日目ハイライト 創作「進貢船」」、「進貢船から降り立った““泰期””」、「まつり実行委員長 山内徳信」、「洋楽、三味線、太鼓、合唱の競演」、「若者たちの打ち鳴らす勇壮な太鼓」、「保育園児たちのかわいい演技」、「力強い宇座の““棒術””」、「婦人会による群舞““踊りクワディーサー””」は原本参照