昭和61年無事故無災害目ざして 消防出初式
昭和六一年、この一年の無事故・無災害を祈願して消防出初式が去る一月六日午後二時よりとり行われました。
祈願パレードは、こばと保育園から役場までを、読谷中学吹奏楽部を先頭に、村長、消防長以下、消防職員、団員が熱ぞろいし、村民の無事故・無災害を祈願いたしました。
この後、午後三時からは、運動広場南側駐車場において、村長、消防長による消防職員、団員の服装点検、礼式訓練、機械器具点検、消防展示訓練、着色放水等が行われましたが、消防職員、団員とも、日頃の訓練の成果を被露し、災害時への即応体制が万全であることを示しました。
午後四時から福祉センターホールで行なわれた式典では、優良職員、団員が表彰された後、村長が「消防は、村民の生命と財産を守る、大事な仕事であります。
職員、団員とも、その職務に対する責任と自覚を持ち、村民の負託に応えることができるように、又、今年一年、無事故・無災害を目指して頑張ってほしい」と訓辞を行いました。
昭和六十一年消防概況 昭和六〇年中の火災発生は七件
消防本部がまとめた消防概況によりますと、昭和六十年中に発生した火災件数は七件でその内訳は建物四件、車輌一件、その他畑等が二件被害総額は、七三六万九千円となっております。
火災は自分の財産を失うばかりか生命をも脅かす恐ろしいもので、その上近隣への延焼の危険を考えるとさらに悲惨な災害と言えます。常日頃から火災予防には細心の注意が必要です。
又、火災は小さいうちに消火をすることが最も大切で、消火器やバケツ等の準備も常に心がけておきたいことです。
救急出動は五〇六件
昭和六〇年中の救急車の出動回数は五〇六回、月約四二回の割合で出勤したことになります。その内訳は急病二八六件、交通事故一〇二件、一般負傷八二件、その他、水難事故、運動によるもの等三六件となっています。
救急時における対応について消防では村民へ次のように呼びかけています。
-救急車を呼ぶとき-
・あわてず、落ちついて簡潔に知らせる。
・場所と患者の状態を正しく知らせる。
-救急車が来るまで-
・患者に安心感を与え、落ちつかせる。
・救急車が患者に近づけるよう障害物があるときはかたづけておく。
-救急車が来たとき-
・付近の人は目立つところに立って誘導する。
・救急隊員の指示に従う。
一刻を争う救急は、消防本部の体制が万全である上に村民の協力により、より迅速な対応をすることができます。患者の生命にもかかわる救急業務に村民の御理解と御協力をお願いいたします。
※写真「読中吹奏楽部を先頭に祈願パレード」、「勢ぞろいの消防職員と消防自動車」は原本参照