読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

1986年5月発行 広報よみたん / 2頁

農村婦人の家が完成 盛大に落成式 婦人活動の拠点に

農村婦人の家が完成 盛大に落成式
 読谷村農村婦人の家がこの程完成、その落成式が去る四月二五日盛大に行われました。
 午後三時から、村木・イヌマキの記念植樹につづいてテープカットが行われ、この後、婦人の家内での式典では、役場担当課長の経過報告の後、山内徳信村長が「読谷村は戦前、戦後を通して、農村としての形態をとってきた村であり今後もそうであると思います。そのため、これまで農業基盤の整備や畜産、漁業の振興、農村環境の整備を進めてまいりましたがその成果は着々と上っているところであり、婦人の家の建設はそのしめくくりともいうべきものです。
 読谷の村づくりは、読谷にある全ての素材を生かして物をつくるのがその基本理念であります。その中で、本村の婦人の皆様の活動は村内外に高い評価をうけ、むらづくりにおいても大きな役割を果してきております。今後はこの婦人の家を活動の拠点として、生活向上とむらづくりにさらに頑張っていただき、一字一品運動も地域づくりの一つとして展開して下さい。
 婦人の家建設に御尽力いただきました国、県はじめ関係者各位に深く感謝申し上げます。」とあいさつをしました。
 この後、沖縄総合事務局、県農林水産部長、村議会議長の祝辞を受け、利用者を代表して、読谷村普及連絡協議会の山内節子氏が、「地域の婦人が永年待ちのぞんでいた婦人の家が完成し、大変喜んでいます。建物も村の中心にあり内部の施設もすばらしいものです。後は私達がどう使うかです。婦人の中にはすばらしい技術の持ち主や指導者もたくさんいます。今後、婦人の家を中心に益々活動を発展させていきたいと思います。
 国、県、村当局他関係者の皆様に深く感謝いたします。」と喜びを語りました。
 式典の後は、生活改善グループ手づくりの料理を囲んで懇親会が行われましたが、中部普及所や経済課、生改グループの余興もあり会を盛り上げました。

婦人活動の拠点に
 婦人の共同学習、交流、生活改善、農産加工技術の習得、健康増進、創作活動など多目的な活動の場として都屋地内に完成した農村婦人の家は、総工費五千二百五十七万四千円(内村負担千五百八十八万七千円、起債千八百八十万)で、農産加工室、健康増進室、共同学習室が完備されています。
 生改グループ十二団体、婦人会二一団体、農協婦人部十八グループ漁協婦人部などの村内の婦人や高齢者のグループや団体が主な利用者となりますが、年間にのべ一万人以上が利用する見込みです。

農産加工室
回転釜、煮沸式消毒槽、卓上真空包装機など多くの機器を備えており、村内農産物を加工し、豊かな食生活の向上をめざします。

共同学習室
広々とした新しい感覚の和室です。情報交換やいろいろな研修の場に使えます。

健康増進室
科学的なトレーニング器具を配置し、体力の向上を図ると共に手軽に健康管理が行えます。

※写真「手づくり料理で祝う」、「農産加工室」、「共同学習室」、「健康増進室」は原本参照

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