村内では始めての一流のピアノ、ヴァイオリン奏者によるジョイントコンサートが去る五月八日、村福祉センターホールで開催され、三百人余の聴衆を魅了しました。
グループアルファの主催で催されたこのジョイントコンサートには、東京芸術大学卒業の沼田園子さん(ヴァイオリン)と蓼沼(たでぬま)明美さん(ピアノ)が出演、国際コンクールでも入賞をはたしている、新進気鋭の若手として国際的に活躍されているお二人ですが、今回は来たる六月にソビエトで行われるチャイコフスキーコンサート出場を真近かにひかえ、一層洗練された演奏が披露されました。
日本の一流音楽家によるこういった催しは本村では始めてとあって、コンサートには三百人を越す聴衆が詰めかけました。
フロアに演奏台を置き、腰かけを並べただけの会場ではありましたが、沼田、蓼沼のお二人も、「音楽ホールでの演奏も、もちろんいいのですが、こうして聴衆と身近に演奏して一体感を得ることがもっとすばらしいと感じます。音楽はみんなのものでなければならないと思います一と語り、このコンサートの開催を喜んでいました。
又、コンサートの終りに、「芭蕉布」を演奏しながら会場の全員が合唱するなど、なかなか味わうことのできないすばらしいコンサートとなりました。
※写真は原本参照