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1986年6月発行 広報よみたん / 10頁

親盛道子さん(渡慶次小6年字宇座)沖縄戦記録映画の主題歌を作詞-沖縄戦一フィート運動- 一フィート運動

親盛道子さん(渡慶次小6年字宇座)沖縄戦記録映画の主題歌を作詞-沖縄戦一フィート運動-
 沖縄戦記録フィルムーフィート運動の会が沖縄の過去、現在、未来をみつめて、全世界に向って沖縄から平和のメッセージを送ることを目的に「沖縄戦、未来への証言」を制作しました。
 その主題歌が全国から募集されましたが、本村の親盛道子さん(渡慶次小六年=現在熊本私立中学へ進学)の作品「広い大地に」が主題歌に決定されました。
 作曲は琉大教授の城間繁氏が担当し、映画の記念上映は、五月二十一日の那覇市民会館を皮切りに県内各地で上映されています。

 主題歌  作詞 親盛道子
 広い大地に
白い花にかこまれ
 あまい匂いのただよう
この広い大地はいくさ場だった
 青い空さえ 赤く燃えあがり
  ひとすじの涙をおとし
すべてのものが消えた………。

時は止まり
 ただ あたたかいひざしだけ
明日をもとめて
 そして今!
私は生命を見た
 この広い大地に ひっそりと
金色の光をあびて
 まっ白い花びらが 一枚一枚
天に向ってひらいていく
 大地に眠る人々の生命が
私の心に 今よみがえる

静かに明けた この広い大地に
 だれかが歌っている
自由の歌を-。

一フィート運動
 沖縄戦記録フィルムーフィート運動は、米軍が撮影した貴重なフィルムを県民の手にとりもどし、戦後四十年以上も経った今日も、”沖縄戦とは何だったのか”を問続ける県民が、あの地獄の戦場をふたたびこの地上にくりかえしてはならないという固い決意をこめて歴史の教訓として後世に伝えるために展開されている運動です。
 昭和五十八年十二月八日、会が発足し、昭和五十九年五月一日、第一回目のフィルム入手がされ、これまでに約三十時間分が入手されました。
 フィルムは、県内外での上映で大きな反響を呼び、国会でも上映され、悲惨な沖縄戦の模様が公開されました。
 今回、これまで入手されたフィルムを基に「沖縄戦・未来への証言」が編集されました。これは米軍の撮影したフィルムを県民の目で見直し、沖縄戦の実相を、教訓を未来の証言としょうと約七ヵ月をかけて制作されたものです。
◎村内での上映
 時  六月二十二日旧午後七時~
 場所 読谷小学校体育館
 主催 平和のための読谷村実行委員会

※写真は原本参照

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