楽しい夏休み 有意義な過ごし方を親子で考えよう 7月は青少年を非行からまもる全国強調月間です
いよいよ子供たちにとって待ちに待った夏休み。海に山に子供達の歓喜があふれる季節です。
家族旅行や体験学習、そして地域での奉仕活動・・・。夏休みは子供達にとって得難い経験のできる貴重な時間といえるでしょう。しかし、その反面、気をつけたいのがこの時期の過ごし方です。規則正しい学校生活から解放された子供たちは気がゆるみがち。非行への脇道にそれやすいからです。
七月は「青少年を非行から守る全国強調月間」です。子供たちが夏休みを有意義に過ごし、一段とたくましくなって二学期を迎えられるよう、非行を寄せつけない夏休みの過ごし方を親子で考えてみたいものです。
家族でまもる生活のリズム
暑さのきびしい夏は、生活のパターンが”夜型”になりがちです。一度生活のリズムが狂ってしまうと、なかなか元には戻りにくいもの。二学期が始まっても、夜ふかしや遊びぐせが抜けない、ということにもなりかねません。自由な時間をのんびり過ごすのも夏休みならではの楽しみですが、少なくとも生活のリズムだけは崩さないよう家族全員が規則正しい生活を心がけて下さい。
家族の一員としての役割を
欲しい物は何でも手に入る恵まれた社会環境の中で、わがままいっぱいに育てられた子供たち-。彼らに一番欠けているものは、自立心と忍耐力といえるでしょう。
夏休みを契機に、親は子供への甘やかしや無関心を排除し、自分の身の回りのことに責任を持たせたり、家事労働を分担させるようにしたいものです。子供は家族の一員としての役割を与えられることによって自覚と責任を持つようになっていきます。
夏休みならではの計画を最後までやりぬこう
無計画なままで夏休みを迎えると、その日その日をただ何となく過ごすだけの毎日になってしまいます。
不得手な科目を集中的に勉強したり、本をできるだけたくさん読む、といった生活プランを立て最後までやり抜くことが大事です。
親は子供の自主性や意見をできるだけ尊重しながら応援してあげて下さい。
また、夏休みはレジャーや家族旅行など、親子のふれあう機会が多いものです。夏休みならではのふれあいや対話を通して望ましい親子関係を育てたいものです。
親子の間に信頼関係があれば、「親を困らせたくない」といった気持ちが子供の心に芽生え、それが非行化にブレーキをかけるものとなるでしょう。