キビ畑のかん水を実施-村干ばつ対策協-
梅雨時期の雨量が平年を大きく下回り、カラカラ天気が続く県内、農作物にとって厳しい状況が続いていますが本村でもその被害が出始めています。このため村では干ばつ対策協議会(役場・農協・中部普及所・経済連)を設置し、去る七月二五日より、キビ畑へのかん水作業を実施しています。
長浜川から散水車で水を運ぶピストン運行で一日約六十トン程度のかん水になりますが、四八○㎞以上のキビ畑へのかん水もなかなか容易ではなく、農家や関係者を悩ませています。
キビ畑では枯れ葉が目立ち、横化現象も見られはじめ、このまま干ばつが続くと、立ち枯れの恐れもあり、「早く雨が降ってくれないか」と天を仰ぐ農家の姿も見られました。
八月十一日の調査によりますと例年の生産見込みより三六四〇トン(約八・三%)の生産減が予想され、今後の状況ではさらに大きな被害の出る可能性もあると心配されています。
このため、村干ばつ対策協では、キビ畑へのかん水を雨が降るまで続けていく他、被害防止のため、次のような対策を行うことにしています。
▼今後、現在の状態で降雨がないと減収の大きな要因となるので、積極的にかん水を行い、土壌水分の保持に努めること。
▼干ばつ時のはく葉作業は避けること。
▼干ばつ時の中耕・除草を避けること。
▼市町村にあっては、春植、夏植用の原・採苗ほのかん水等、苗の確保に万全を期すこと。
※写真「長浜川からの取水:必死のかん水作業」は原本参照