読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

1986年8月発行 広報よみたん / 10頁

保健婦だより №2

保健婦だより №2
 「自分のからだは、自分が一番よく知っている」という言葉はよく耳にしますが、皆さんはどうでしょうか。健康のバロメーターを何で感じていらっしゃるでしょうか?快食、快便、よくねむれる、お酒がおいしく飲める、と答える方もいるのではないでしょうか。
 その中に、今年からは是非、定期検診を受けて自分の健康を確認するということも付け加えて欲しいと思います。なぜなら、病気の中には自覚症状が殆んどないまま、ひそかに進行するのも少なくないからです。特に、今、注目されている成人病、たとえばガン、心臓病、糖尿病、動脈硬化、高血圧などは知らないうちに進行している事が多いのです。
 去年、一年間に読谷村で、どんな病気で亡くなる人が多いかを調べてみましたら、六十年は一二五人の方が亡くなっています。その中でガンで死亡した方が二十九名、心臓病が十五名、糖尿病が二名と、半数余りの方が成人病でなくなっている事がわかります。
 しかし、それらの病気は結核みたいに確実に効く薬があるか、盲腸(虫垂炎)みたいに取ってしまえばいいか、というとそういうわけにはいきません。ガンのようにはっきり原因のわからない病気もありますし、高血圧や糖尿病のように長い習慣が積み重なって起こる病気もあります。これらの病気にならない為には、予防する、そして異常があれば早期発見し、早期治療するという方法以外には防ぎようがないように思われます。その為には、やはり自覚症状があるか、ないかにかかわらず定期検診を積極的に受けて、今の自分の健康状態を知っておく事が大切です。
 検診を受けるもっとも身近かな機会として現在、村の保健衛生課では、各公民館回りの結核検診、一般検診、胃ガン検診、そして、診療所で子宮ガン検診を行なっています。一般検診では、従来の胸部レントゲン、貧血検査、尿検査、血圧測定、医師の診察(四十歳以上のみ)、身長、体重測定の検査項目に加えて、今年からは四十歳以上の方に、総コレステロール、肝機能検査がプラスされます。働き盛りの人に多い成人病に焦点を当てていますので、精密検査や希望検診を受けますと、ちょっとした人間ドックなみになっています。職場や現在通院中の病院で総合的に検診を受ける機会のない人は、ぜひ役場の住民検診を利用して欲しいと思います。
 今年も例年通り、九月二日の長浜公民館をかわきりに、十一月六日まで約二ヵ月間かけて実施されます。
 もよりの検診場所を利用して、年に一度はぜひ、検診を受け、自分の健康をたしかめましょう。

※グラフ「〔表1〕死因別順位」、「〔表2〕年齢別死亡順位」は原本参照

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