秋の全国交通安全運動 昭和61年9月21日~9月30日
運動の重点
(1)シートベルト、ヘルメットの正しい着用
(2)子供及高齢者の交通事故防止
(3)二輪車を中心とした無謀運転の追放
さあ「秋の全国交通安全県民運動」です。
本運動は、すべての人に交通安全知識を普及啓発し、その交通安全思想の高揚を図り、及び正しい交通ルールと交通マナーの実践を習慣付けることにより、交通事故防止の徹底を図ることを目的とする。
いよいよ秋の全国交通安全県民運動が始まります。九月は子供達の休みぐせがついて、なかなか体が思うように動かない。元どうりになっていない。そこへもってきて運動会や遠足などで気持がうわついている、そういうときに心を引き締めるために安全運動をやりましょうという意図があるのです。
沖縄県全域に非常事態宣言
九月二日に県が始めて「交通死亡事故多発非常事態」を宣言しました。これは三月以降増加をつづけてきた交通死亡事故が九月一日現在、死者は昨年同期より一七人多い五三人となり、増加率で全国ワン
ワースト1(ワン)として誠に不名誉な記録によるものなのです。これらの死亡事故はそのほとんどが車を運転する以前の人間としての人格の問題なのです。スピード違反、酒酔い、無免許の三悪は依然として後をたたず、それらが原因して交通事故を起し、多くの不幸な人をつくり続けているのです。
嘉手納署管内でもこの状況は同じであり九月八日現在、死者は、五人で昨年の同時期より四人多くなっています。ドライバーのみなさんこの様な不名誉な記録を返上するために一人一人が襟を正し初心に帰った気持で運転することが大切です。
目標を決めて
交通安全運動は、その趣旨を知って、それを運転に生かさなければ意味がありません。そこで読谷村交通安全推進協議会より提案があります。この運動期間中に、ひとつ目標を決めてそれを実行するようにしてはどうでしょう。たとえば、「制限速度は必ず守る」とか「一時停止を必ず実行する」といった具体的な目標をひとつでもいいから各人で決めて、それを実行していくわけです。そうすることによって、交通安全の重要さが認識されるのです。もちろん運動期間終了後も、その心構えは忘れてはいけません。