日本現代洋画壇の秀作を一堂に集めた動く美術館第六回読谷展が今年も去る二月八日から二二日まで村総合福祉センターで開催され訪れる人々を夢のような美の世界へといざないました。 今回も動く美術館ではなじみの清水昌一、茂木茂、海老原昭治、大島士一画伯らを始め、棟方志功(故)、東郷青児(故)画伯の作品など多くの著名の作家の絵、四百点余が展観されました。
地方文化の啓発、青少年の情感教育を目指す動く美術館も全国を巡回して今年は十二回目、本村では第六回目にあたり、各小中学校では振り替え授業で美術館を訪れました。振替授業等の団体での参観者は期間中に約四千人を越すほどの盛況ぶりを見せ、村内を始め村外からも、県立美咲養護学校や国立沖縄病院など多くの参観がありました。
平日は、振替授業等の団体の参観が終日続き、又、土・日は家族連れなどの一般参観者が訪れる中動く美術館運営委員長の川島博先生(美術評論家)も館内に常駐して、絵の説明と講演をされ、訪れる児童・生徒や一般参観者からの質問にも気軽に応えていました。
日本洋画壇の一流作家による美術展は地方で見ることのできる機会はほとんどなく、今回が終ると又来年が待ちどおしいという参観者もおり、春の訪れとともに恒例となった美の祭典は村民に深い感動を残しました。