読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

1987年4月発行 広報よみたん / 21頁

保健婦だより 成人健康シリーズ№8子宮がん

 子宮がん
 -すべての女性に注意が必要-
 がんは恐い病気の代表選手のように言われますが、その中で現在子宮がんを”不治の病”と思っている人はもういないと思います。早期発見と医療の進歩により、死亡する人は年々減少してきました。しかしまだ手おくれになってしまう人がいるのはどうしてでしょうか。村内でも一年間に一~二名が死亡し、県平均より高い方に入ります。
 子宮がんと一口に言っていますが出来る場所によって二種類に分けられます。子宮の入口、子宮頸部に出来るがんを子宮頸がんといい日本人に多いがんです。子宮頸部は産道になるので傷がつきやすく、四〇歳~五〇歳の女性に特に多いのですが、早婚の人にもなりこの若さでがんになるわけがないなどと油断してはいけません。もうひとつは、子宮の奥の内膜に出来るがんで子宮体がんといい、日本人には少なかったんですが、最近は食生活やホルモンの変化などで増えてきました。がんは体質に発生原因があると考えられ「肥満、糖尿病、高血圧」は三つの要因ともいわれます。こうした事から、閉経前後にもおこりやすいので、閉経した人も注意が必要です。頸がんの症状としては性器出血、月経異常、異常なこしけ(おりもの)などがあげられますが初期のがんは自覚症状がないため知らない間に進行してしまう事が多いのです。子宮がんは早期に発見すれば必ず治るがんです。症状がなくても一年に一回は検診を受けて自分の健康を確認しましょう。 よく検診時に質問される事に、「子宮を取ったから子宮がんにはならないのではないか」とか「年よりだから子宮がんにはならないのではないか」と聞かれますが、がんの出来る場所を考えるとすべての女性に注意が必要です。
 保健衛生課では今年も、五月、六月、七月、八月、十一月、十二月の六回診療所で集団検診を予定しています。その時は、農村婦人の家で乳癌の検診も同時に行なわれる予定です。多くの女性がぜひ受けるようにしたいものですね。

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