読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

1987年7月発行 広報よみたん / 11頁

国民健康保険税の改正について(お知らせ)

 家族のだれかが病気をして入院したり、思わぬ事故でケガをしたりした時、もし健康保険がなかったらどうなるでしょうか。多額の医療費の負担に家族のみんなが苦しみ、生活がすっかり狂ってしまうかも知れません。国民健康保険はこういつた病気やケガ、出産及び死亡の場合に保険給付を行う制度でお互いに助け合うため平素からそれぞれの収入に応じた保険税を出し合い、これに国が相応の補助をして医療費負担の重圧を軽くし、みんなが健康で明るい生活を営むことを目的とした制度です。ですから、他の健康保険に入っている人や生活保護を受けている人以外はすべてこの国保に加入しなければなりません。

1.昭和62年度の保険税率は次のように改正されました
(イ){昭和61年度中の所得-基礎控除額(28万円)}
            ×0.071  (61年度0.057  )=所得割額 合 計
(ロ)被保険者一人につき×11,000円(61年度8,000円 )=均等割額 (1ヶ年の
(ハ)一世帯につき・・・×15,000円(61年度11,600円)=平均割額 保険税)
○但し、1ケ年の保険税額は39万円以内となっています
○今年度から納付書明細が一般保険者と退職保険者(40才以降10年以上国民年金以外の年金に加入していた方)に区分されましたが、税率については同じであります。
納棚は
7月、8月、9月、10月、11月
12月、63年1月です。
 ※納税はモ更秘な自動振替をおすすめします。

2.保険税の課税のしくみ
 医療費は、国の補助金と皆さんが納める保険税(料)で支払われますが、その保険税は、みなさんの所得をもとに計算されます。次の方法で計算した合計額が1年間の保険税になります。
 ■所得割 世帯の収入に応じて計算します。
 ■平等割 一世帯いくらと計算します。
 ■均等割 加入者数に応じて計算します。

3.医療費が大幅に増えています!
 医療費が毎年増え続けています。59年度総額が、10億814万円なのに対し、60年度は12億1,210万円、61年度は13億7,005万円となっています。これを1人当りに換算しますと、59年度が6万9,797円、60年度は8万2,371円(前年比18.0%増)、61年度は8万9,828円(前年比9.1%増)と、大幅に増えています。
 それに対し、急激な保険税の負担増は、生活に大きな影響を与える意味から、現行ではわずかな増加にとどめてあります。
 しかし、年々医療費が増える一方で、もしも皆さんに納めていただく保険税の額をそのままにしておきますと、国民健康保険財政の赤字が増え続け、保険制度そのものをあやうくしないとも限りません。
 保険制度がなくなると、お医者さんにかかった時、あるいは入院した時など、医療費を全額自分で支払うことになってしまいます。
 このように、皆さんの健康と暮らしを守る保険制度を健全に運営するためには、保険の〈給付〉と保険税の〈負担〉のバランスを保つことが大切です。
 医療費の増加に伴う、やむを得ない保険税の負担増には、ご理解をいただきたいと思います。
4:保険税を軽くするには?
 村では、医療費の支払いにムダがないかレセプト点検を行うなど、国保財政の健全化に努めています。 しかし、皆様にも以下の事に気をつけ、医療費を減らし、保険税は確実に納めるようお願いします。
①医療費を節約しよう。そのために
●すすんで検診を受けよう
●病院めぐりはやめよう
●自分の健康は自分で守ろう
●体力づくりに努めよう
●やむをえない場合以外は夜間・休日の診療はひかえましょう。
●クスリをむやみに欲しがるのはやめよう

②保険税は納期内に納めましょう
 みんなが、確実に納期内に納めることによって、一人当りの負担が軽くなります。納め方は次の3つ方法がありますので、ご都合のいい方法で納めてください。(村では、口座振替を推奨しています)
1.各字公民館で納める。
2.自主納付で納める。
3.口座振替で納める。

国民健康保険についてのお問い合わせは
 村役場保険年金課 電話8-2201 内線29、30まで。

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