長い夏の暑さも峠をこえて、朝夕日増しに涼しくなるこの頃ですが、秋の夜長を楽しむあまり、つい夜ふかしなどしていませんか?特に低血圧でお悩みのあなたは、どんな毎日をお過ごしでしょうか。今回は低血圧について考えてみましょう。
●低血圧とは
いろいろ考えが分かれますが、男女とも最大血圧が一〇〇ミリ以下をいう。
●低血圧の種類
(一)症候性 (二次性) 低血圧
(二)起立性低血圧
(三)本態性低血圧
(a)本態性低血圧自覚症状なし
(b)本態性低血圧症自覚症状あり
●低血圧になりやすい人
やせぎみの女性、体質的に虚弱な人に多くみられ朝のめざめがよくなく、特に午前中いつもすっきりしないで夕方になると元気になる夜型人間の傾向にあります。からだがだるかったり、立ちくらみ、どうき息ぎれ、頭重が主な症状です。しかしこれらの低血圧の原因は「症候性低血圧」や「起立性低血圧」など、なにか病気がもとになる場合がありますが、他の大部分は、「本態性低血圧」といって原因不明のもので、いわば、体質的なものである場合が、多いのです。
低血圧の人は、割合に多いのですが、その人たち全部が、症状をおこすわけではありません。これといった原因のない低血圧(本態性低血圧)で症状のない場合は、なんら心配は、ないでしょう。しかし低血圧の人の中には、だるい、疲れやすい、頭が重い、めまいがする、足腰が冷える、肩がこる、食欲がない、胃がもたれる等、自律神経失調症のような訴えを持つ人がいます。しかしそのような愁訴は、いつもあるわけでなく、長い生涯の間に、現れたり、なくなったりします。体の健康状態のよいときや、心に張りのある時には症状は、おこらないものです。
低血圧の症状は、このように全身の健康状態や、心理的な影響を受けて、現われたり消えたりするものですから、症状を出さないために、食事や、生活面でのセルフコントロールが、重要になります。
●低血圧を防ぐ心がけ
(一)、病気意識をきっぱり捨てる
低血圧症は、病気というよりむしろ体質的なものですから、この際きっぱりと病気意識を捨てて、気持ちを明るく持つことが大切。
(二)、毎日、規則正しい生活をする。
不摂生、過労、睡眠不足にならないようにする。
(三)、運動、体操を積極的に行う。
毎日活力ある生活をするようにこころがける。
(四)、栄養を十分にとる。
とくにたんぱく質をたっぷり取り、野菜、くだものを十分にとる。
(五)、朝食ぬきは、禁もつ。
若い女性に朝食抜き、低血圧が多くみられます。食事は三食、きちんと食べましょう。