読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

1988年1月発行 広報よみたん / 4頁

新年のごあいさつ 教育長新崎盛繁【顔写真】

 明けましておめでとうございます。
 謹んで年頭のごあいさつを申し上げます。
 旧年中は、教育行政全般にわたり、深いご理解を賜り温かいご支援の下、よどまぬ読谷の村づくりに確かな布石をさせて載きました事に対し心から感謝を申し上げます。
 県民が斉しく感動、感激の中で迎えた世紀の祭典「海邦国体」と「かりゆし大会」では、これまでにない地域をあげての立ち上り、協調の中で、見事成功裡に終え沖縄県民の「肝心」村民の「肝美さ」を、全国各地にひろげる事ができました。今日までの村民それぞれの立場での取り組みご参加に深く敬意を表する次第であります。私たちは、この一大事業を通して”やればできる”自信と”寄り合う心の美しさ”をかみしめる事ができました。この貴重な体験と成果は今後の地域活動の中で大事に反映させて参りたいものであります。
 現代社会は、科学技術の進歩と経済の進展で、物が豊富に出廻り、情報化、都市化、小家族化と各面に大きな変化をもたらしております。このような社会の変化は、青少年をとりまく生活環境を大きく変え、青少年の成長に複雑に影響して参りました。連帯、助け合いの心が薄い、物に対する愛着心が欠ける、自然とのふれ合いの機会が少くなった等、青少年の人間形成の上での阻害要因が指摘されます。この様な状況にあって「健康で心豊かな、何時の時代にも逞ましく生活できる子。」「創造的英知と広い国際的視野をもった人。」を念じ子育てに、又自己実現の為に日夜励んでいるわけですが、村内の青少年が、「自らの将来は自らの手で切り開いていく。」という自覚と努力を期待して「やる気」を育てるために、村内小中学校においては共通の課題として、学校ぐるみの研究活動が続けられております。又読谷地区P連としても「二十一世紀を拓く心豊かな人間を育てよう。」をスローガンに力強い地域の教育力を高める為の取り組みがなされております。幸い本村では、地域での子供育成会をはじめ少年少女の文化・スポーツの活動体が結成され熱心な育成活動が続けられております。村青少年センターの設置のねらいも逞しい青少年への期待であり、それらの村ぐるみの輪つなぎが待たれております。各組織があげて「子供達の温かい家庭」を見守り、村の自然環境・歴史文化遺産・多くの施設・公園などが、子供達の心身を鍛え、明日の読谷の担い手として頼もしく育つことが出来るよう行動をおこす時が参りました。冒頭の尊い体験「やればできる」事をお互いに言いきかせながら頑張りましょう。
 次ぎに国体を契機に整備された平和の森球場をはじめ多目的広場等のスポーツ施設が、村民の体位向上、スポーツ振興に果たす役割は大きく、その活用については村民各層各グループの積極的な取組みで所期の目的を達成させて載きたいと思います。おわりになりましたが村民各位のご多幸を祈念申し上げて新春に当ってのごあいさつといたします。

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