あけましておめでとうございます。人生80年時代となって久しくなりますが、いかに健康で年を重ねていくかが今後の課題です。日頃保健婦として住民と接していると豊かな食べ物に囲まれながらバランスを欠いた食生活の為の貧血、豊かさゆえに食べすぎて肥満になったり、それが高じて心臓病や糖尿病等々と健康をめぐる問題もさまざまです。私自身保健婦でありながら運動不足で体力年令が十歳もオーバーしてしまい、何とか自分なりの運動をもさくしているところです。皆さまはどのような健康づくりをしてますでしょうか。、
今回は健康相談を通して、保健婦が出会った中で積極的な健康づくりをしている御二人を紹介します。毎週月曜日ともなると保健衛生課の相談室には健康上心配がある方がぼつぼつと来所して相談をうけています。
Aさんは七六歳。波平から松葉杖をしながら毎月二~三回来所、血圧測定後体操をしたり、それこそ真剣なまなざしで相談を受けています。Aさんは若い頃から下肢が弱く年々体の不自由さが増し二二年前にはおはしを握ることもできない程にリウマチが進んでしまった。手術をして何とかおはしを握ることはできるようになったものの、歩く時は松葉杖を使用しなければならない状態である。しかしAさんは暖い日には家の近くを散歩したり、変形した手で編物をしたり、体操をしたりとほんとに積極的に体を動かしてこれ以上悪くならないように努めている。自分の体によいことを積極的にやるので、嫁さんも世話をするのに手がかからないと話す程頑張り屋のおばあちゃんである。
瀬名波在住の六六歳のBさんとは公民館での健康相談を通しての出会い。スポーツシャツを着ているものの一見ふつうのおじいさん、しかし話を聞いているうちに、その実践力に感激。七年前までは足の痛みで医療機関を転々としていたが、友人のすすめでジョギングを始めた。毎朝五時に起き、老人学級等で学んだ体操をした後に二~三キロジョギング、その後は家で読書し、朝食後は畑へ。年間七~八㌧のキビ作りもしている。B氏にとって、健康づくりはもはや生活の一部といえる。
今回紹介した御二人は体にハンディをもちつつもそれにめげずひたむきに健康維持の為の努力をしている。その積極的な姿勢を見習いながら、あなたも健康づくりを始めてみませんか。