九州盲人社会卓球大会で三度目の個人戦優勝を果した知花裕和さん(三七才、波平三〇六)県代表として同大会に六度出場、内三度優勝という成績は、九州でも第一人者としての評価をうけています。
技術よりも精神力が大事と話す知花さん。ラケットを構える姿にスキがありません。
ネットの下を音を立てて打ち出される球、それもかなり速い、その球を鋭い動作で打ち返す、球のコース、速さの判断は、もちろん耳だけが頼り、おもわず”すごいという表現になってしまう。”
健常者が目かくしでやると、まず、遅い球にラケットを当てるのがやっと、速い球になると、手の出しようもありません。
いかに集中力が必要かがわかります。
知花さんの個人戦優勝をはじめ女子では津波タミ子(瀬名波)さんも三位には入る活躍をし、県チームとしても団体で準優勝するなど大活躍でした。
知花さんも津波さんもともに読谷村身体障害者視覚部に所属、視覚部の中で卓球を活動の一つとして行っており、今大回も仲間の大声援を受けての出場でした。