読谷村波平地内にある読谷土地造成センターの産業廃棄物処現場(県道六道線沿いコーラル採石場跡)で、鼻をつく強い悪臭が、昨年十月頃から発生、周辺住民だけでなく、村内の広い地域にわたって悪臭被害が広がっています。
この悪臭の原因となっているガスそのものは人体に有毒ではないというものの、おう吐をきなたし、窓を開けることもできたいなどの悪臭被害があり村・村議会とも、現地での業者への強い拡議とともに、業者への営業許認可業務の責任者である県に対しても早急な改善を強く要請しています。
原因と経過
悪臭を発生させている処分場は昭和五三年、産業廃棄物処理場として県知事の許可を受けて営業を始めており、処理取扱品目はブロック、コンクリートラ、レンガ等の産業廃棄物に限定されています。
しかし、営業開始後、数年にわたって許可品目以外の、タイヤ、ゴム.、プラスチック、木くず等の一般廃棄物が搬入されていることがこれまでの調査の結果判明しており今回の悪臭の発生源について、コザ保健所や県環境保健部の調査によると、この許可品目以外の一般廃棄物が大量に埋め土されたために、地中で何らかの反応を起こし悪臭が発生したものとみています。
村、村議会の再三の要請をうけ県も業者への強い行政指導に乗り出し、パイル打ち込みによるガス抜き、悪臭ガスの集収処理の他、発生原因となっている違法廃棄物の徹去作業が続けられています。
山内村長も「営業認可を与えた県、不法投棄をした業者の責任を追求し、今回の被害の早急な改善を強く求めている、又、今後、将来にわたって二度とこのような被害を発生させないよう具体的な処置を構じせさていく。」との強い姿勢で臨んでいます。