読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

1988年8月発行 広報よみたん / 7頁

保健婦だより 成人健康シリーズ№17 高齢者の健康 去年の住民検診結果より

 六月から始まった住民検診は、今が真最中ですが、あなたは今年も検診を受けられたでしょうか。
 今回は去年の住民検診結果より高齢者の健康という事にスポットを当てて考えてみます。
 身体の状態は、個人差があり、何歳から老人ときめられるものではありませんが、ほとんどの施策は原則として六十五歳以上を高齢者と捉えているようです。
読谷村の六十五歳以上の老年人口の状況をみると(図1)のように八・二%になっています。沖縄県が、九・○%ですから、けっして高い値とは言えないのですが七~十四%を高齢化社会、十四%以上を高齢社会、二〇%以上を超高齢社会と考えると読谷村も高齢化社会に入ってます。今後、年を取っても健康な生活を送る為には、若い頃から病気を予防したり、病気を早目に発見して治療する事がとても大切になってきます。
 高齢者には、どんな病気が多いのでしょうか、その一つの資料として去年の住民検診の結果をみると、(図Ⅱ)のように四十代・五十代六十代、七十代以上と受診した数には年齢毎の大差はなく、七十歳以上の方もけっこう、多くの方が住民検診を受けている事がわかります。その中で約半数の方は異常なし、残りの半数が、要指導とか要観察、要医療とかで何らかの所見のある人です。結果を内容別にみると(図Ⅲ)のようになります。四十代には貧血が多く、五十代には肝疾患、六十代、七十代以上には、心電図の異常と糖尿病の多い事がわかります。以上の結果より高齢者の健康には、高血圧はもちろんの事、心臓病と糖尿病の予防が重要になってきます。そして心電図の異常が多い事よりジョギングのような激しい運動は適してないようです。
 甘い飲み物や食べ物は摂り過ぎていませんか、そして、毎日の生活の中で「歩く」事の大切さを今一度、考えてみる事が必要です。
※表。

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