読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

1989年4月発行 広報よみたん / 6頁

子供達を交通事故から守ろう!!

 新学期を迎え暖かくなってくると、子供たちは待っていたかのように外で遊びはじめます。思い切って体を動かせるのが、とてもうれしそうです。
 しかし、この時期に怖いのは交通事故-特に入園・入学を控えた子供の死亡ニュースほど悲しいものはありません。
指導を繰り返し習慣づけを
 昭和六十二年の「交通統計」によると、六歳以下の子供の歩行中に起きた交通事故は五千四百七件。
このうち五五・七%は、「とび出し」が原因によるものです。これらの事故を発生時間帯でみると、最も多い時間帯は、午後四時から六時までで、この時間帯に発生する事故が、全体の約二八%を占めています。
 こうした事故を減らしていくには、まず両親(大人)が幼児のもつ特性を知り、それに応じた具体的な交通安全のための指導を繰り返し行い、習慣づけをすることが大切です。
通園・通学路を一緒に歩こう
 幼児の主な特性は、次のようなものです。
① 一つのものに注意が向くと、周りのものが目に入らない
  例えば、手から放れた風船や転がったボールを追いかけて、道路にとび出すなどの行動です。② 気分によって行動が変わる
  子供は喜怒哀楽が激しく、感情によって思わぬ行動を起こしかねません。
③ 抽象的な言葉だけでは、よく理解できない
  「危ないよ」、「気をつけてね」という具体性のない言葉だけではわかりません。どうして危なの か、何に気をつければよいのかを理解させることが大切です。
④ 物事を単純にしか理解しない
  手を上げさえずれば、いつでもどこでも車は止まると思いこんだり、信号が青に変わると、車の 停止を確認しないで走り出す傾向があります。
⑤ 大人のまねをする
  大人が近くの横断歩道を渡らずに道路を横断したり、信号無視をするのを見ると、まねをします。
⑥ 幼児は視野が狭く、視点が低い
  幼児の視野は大人より狭く、視点は大人よりも低いため、物陰から出てくる車などが見えず、と  び出してしまいます。
  特に、入園・入学を控えたお子さんが道路に出るときや道路を渡るときは、必ずいったん止まっ  て右・左を確認する習慣を身につけさせましょう。また、両親(大人)が事前に通園路や通学路を子供 と一緒に歩き、危険な場所を確認し、それらの場所ではどのようなことに気をつけなければならない かを、具体的に教えてあげることが大切です。

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