読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

1989年4月発行 広報よみたん / 10頁

保健婦だより みんなで考えて、実践してみませんか?渡具知婦人会員との健康を考える学習会から

 昨年九月に行なわれた、読谷村健康づくり村民のつどいのパネル展示を渡具知の婦人数人がみて、自分達の区に高血圧や糖尿病や肥満が多いという事を問題にして、健康に関する学習会をしたいという相談があり、十月から始めました。
 まず一回目は、ニグループに分かれて高血圧・糖尿病・肥満・貧血等に関するパネルをみんなでみていき気づいたことを話し合いました。ニグループとも活発な発言があり、グループの記録係が、記録するのにてんてこまいしていました。・肥りすぎと肥りぎみはどうちがうのか・肥りすぎは職業に関係があるのかねえ。・たまたま太っている人が検診を受けた。・貧血をなおすためにレバーを食べていたらコレステロールが、あがった。・肥満とコレステロールは大いに関係があるんだねえ。・高血圧も肥満と比例しているみたい・肥るのは、食事と関係があるのかね・ごちそうの食べすぎなのか?・水を飲んでも肥る・のんきな人が多いから・甘いのが多い、人の家からもってくる・車に乗って歩くことがないから運動不足・食べるのと運動のバランスがとれないのか等、日頃思っている事をまじえての意見がありました。わかっているのが実際に行動することはむづかしい。ひとりでは実行できないので仲間が必要という意見もありました。会の終りころには、ふだん自分達が食べている食事の調べをしてみようという提案があり、二日分の食べた食事の記入をしようという事に決まりそれぞれが次の集まりまでには、書いてこようという事になりました。二回目は、”食事(栄養)のバランスをみてみよう”という事で、みんなが書いてきた食事の記録から四人の方を取りあげ食事内容をⅠ群、乳・乳製品・卵のグループ。
第Ⅱ群、魚介・肉・豆・豆製品のグループ。Ⅲ群、野菜・芋・くだもののグループ。Ⅳ群、穀物・油
脂・砂糖・嗜好品のグループに分けてバランス度をみてみました。
 朝・昼・夕・間食をⅠ~Ⅳ群に分けて、ニグループで二人分づつみていきました。そのなかで①乳・乳製品・卵のⅠ群が一日をとおして取る量が少ない②穀物・油脂・砂糖・嗜好品のⅣ群の量が多い③間食は、Ⅳ群にかたよりがちである④一日に食べる食品の数は、20種類以上はあるが、目標の”毎日30種類は食べましょう”にあとひとくふう必要なことがわかりました。三回目は、高血圧予防のための減塩食”うす味”の学習会を栄養士をまじえて行ないました。
 みそ汁のだしをかつお節やじゃこ等で取り、市販のみそと手作りみそそれぞれで、具がたくさんはいったみそ汁を作りました。自分達が作ったみそが、市販の一般みそよりも塩分がわずかながらひかえめである事を塩度計で確認しました。ふだんの調理実習よりは、質素な食事内容でしたが、婦人会員の家庭での調理体験談等の話に花がさき、にぎやかでした。さすがベテランママ達だなあと感心しました。
 成人病は、毎日の生活の積み重ねの結果といえないことはありません。すこやかで幸せにこれからの人生をすごすために一日一日を健康づくりを意識して生活していきたいものですね。

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