読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

1989年7月発行 広報よみたん / 9頁

リーディングサークル『声の本』づくり 視覚障害者のみなさんへ心をこめて 【写真:「リーディングサークル」と仲良し「視覚障害部」のみなさん】

 村社会福祉協議会では、「リーディングサークル」(玉城キク会長)の協力を得て、村身体障害者協会視覚部を対象に、録音テープによる「声の本」をお届けしています。
 リーディングサークルは、現副会長の廣見百合子さんが呼び掛け人となり、高校生・大学生を中心に活動し始めたのが発端となり、昭和五十九年スタートしました。
 「声の本」は、リハビリ専門書や各種教材から始まり、昭和六十一年より村広報も手掛ける様になりました。視覚部には中途障害者の多い事もあって、現在点字を読める人が少なく「声の本」は大変重宝され、家族ぐるみで毎回を楽しみにしているとの事です。テープが届けられれば、さっそく電話での反響が得られ、「声の本」は同サークルと視覚部との心の掛け橋となった様です。
 同サークルには、未だ録音器具設備もない状況にあり、各家庭へ持ち込んでの作業が続けられています。より正確に、少しでも分かり易く伝えようと、辞書を片手に下調べ、通し読みと準備作業にも入念なチェックを忘れません。いざ本番の段階で雑音に中断を余儀なくされる等、夜を徹しての録音風景もざらとの事です。更には、石川市社協リーディングで朗読の講習・研修を受けている現状にあり、朗読技術向上の為独自の活動を切望しています。
 ともあれ、視覚部のみなさんとの連携を密に相互理解を深め、積極的活動を展開したいと口々に語っていました。

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