最近、朝起きると超高齢化社会、長寿社会での現実的対応などのことが、新聞やテレビで報道されているのをよく聞きます。
高齢化社会とは、国の総人口に老齢人口の占める割合が、七%を超える人口構成にある時に高齢化社会といっているようです。
日本の八十五歳以上の人口の割合は、ある将来統計によると、西暦二千年には二四・五%に達し、その時点で世界一の超高齢化社会になると推測されています。我が国の高齢化の最大の特徴として、そのスピードが非常に速いので、個人的にも社会的にも、準備不足であるということです。
このような現状の中で一番気になる問題は、老人の自殺が多いという現実である。この高齢者の方々は第二次大戦を生き延び、命の尊さを身をもって体験した方々です。その方々が、一生懸命働いて豊かになった日本で、なぜ自から命を絶たざるを得ないのか、これは、日本社会の恥辱であり、最大の問題であると思います。
理由は、はっきりしていて日本の定年が、諸外国に比べて、きわめて若いことと同時に年金が不十分だということであります。そのような問題に正面から取り組むべき事が、社会保障と社会福祉であります。その福祉を実現するには経済的裏づけが必要であります。
これを受け持つのは生産性労働人口、つまり働ける青壮年の人々であります。いずれは落ち着くところがあるとしても、日本の場合は働き手が背負わなければならな