読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

1990年1月発行 広報よみたん / 6頁

サトウキビ収穫実演会 機械化導入で生産コストの低減を 【写真:実演会には500人もの農業関係者が集まった-浜屋土地改良区-】

 県農林水産部によるサトウキビ収穫機械化推進現地実演会が去る十一月二十九日、読谷村浜屋土地改良区で行われた。
 一九九四年から実施されるサトウキビの品質取引に向けて、機械化農業で生産コストを低減し、品質を向上させよう一と歩行剛刈取機、トラクタ装着式小刑刈取機、小型・中型ハーベスタ、株出し管理作業機などこれまでにない大規模な実演会に五百人の農業関係者が押し寄せた。
 本村においてもサトウキビは、全農家戸数の九二%(一、〇九四戸)、全耕地面積の八七%(六六〇㎞)で栽培され、地域経済そのものを支える重要な基幹作物としての役割を果しているが、キビを取り巻く状況は厳しい。価格の低迷と、全体の七〇%以上も占める生産費の上昇で収益性がさらに低くなり、農家所得に大きく影響している。加えて兼業農家の増大、高齢化、若年層のキビ離れ等があり、収穫作業は極めて重労働である。
 このような厳しい状況に対処し本村サトウキビの維持向上を図るには、労働生産性の向上を目ざし機械化技術の確立が緊急課題であり、またそれが土地利用型農業全体の発展につながり、冬春期の園芸作目との深刻な作業競合の低減解消が図られ、さとうきびプラス他作目との安定的な複合経営発展にもつながるのである。
 本村では現在、宇座地区と儀間さとうきび生産組合が国などの補助により、ミニドラム脱葉機を導入、効率アップが図られている。

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