本村は昨年十二月、(財)神戸都市問題研究所(理事長宮崎辰雄前神戸市長)より宮崎賞を受賞、その受賞祝賀会が去る一月二五日、村総合福祉センターで関係者ら約三百人が出席して盛大に行われた。
国際都市づくりの最先端を行く神戸市の市長として理論・実績の双方において、わが国地方自治体経営の形成に大きな功績を築いた宮崎辰雄前神戸市長創設の「宮崎賞」受賞の意義は大きい。
本村は復帰以降、本格的な村づくり運動を展開、平和憲法理念の下、「人間性豊かな環境・文化村」をめざしてきた。基地問題と不離一体を成す本村のムラづくりは、平和創造に立ち向う村民の不屈の精神、夢とロマンをかけた英知の結集であった。読谷山花織やヤチムンの里づくり等の伝統工芸振興、座喜味城跡復元整備や歴史民俗資料館等文化施設の整備等々。また読谷村民の心意気を表現する読谷まつりは、文化継承・発展の場としての一大まつりに成長した。
あいさつに立った山内徳信村長は「地域住民と行政が一体となった主体的、個性的な文化村づくりが高く評価された。村民の汗と涙の結晶であり、村民と共に受賞の喜びを明日の村づくりの励みとしたい。」と喜びを語った。
続いて儀保輝和村議会議長、伊波栄徳県議会議員らが祝辞を述べた。引き続き祝宴に移り、渡慶次小学校三味線部の演奏で幕が開け、読谷中学校吹奏楽部、村農協、村商工会による余興で花を添えた。