読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

1990年3月発行 広報よみたん / 7頁

保健婦だより お母さん朝ごはん作りも頑張って! 玉城トミエ

 「みつめよう、考えよう子どもの栄養」のテーマで第一回読谷村学校給食展が一月一九日・二〇日に村中央公民館で開催されました。その資料によると給食では子ども達に必要な一日の栄養の40%~50%を補給しているとの事でした。そして展示されている給食を見て
なるほどと給食が子ども達の食生活に占める割合の大きさを知ることができました。その次のコーナは食生活に関する調査結果のコーナーがあり村内の学校と全県を比較した資料の展示がありました。その中で本村においては「朝食を食べていますか」の質問に対し
毎日食べている(67.8%)時々食べる(21.2%)ほとんど食べない(11%)となっており全沖縄(3.4%)に比して食べない人が多いという結果で大変気になった。
「朝食を食べない理由」として食べたくない(30.5%) 食べる時間がない(28.6%) おなかがすいてない(22.7%) 朝食の準備がされてない(9.7%) 太る、その他(8.5%)となっており約8割は夜食や早寝早おきの生活習慣を改めることで何とか朝食を食べれる状況にあり改めて規則正しい習慣づくりの大切さを感じさせられた。「朝食を誰と食べていますか」の質問に対して子どもだけで食べていると答えたのが(22.7%)で一日のスタートから家族がバラバラである家庭の状況が浮きぼりにされていました。当日の配布資料「朝ごはん食べていますか?」を見ると朝ごはんを食べないと①成長期の子どもたちが充分な栄養を確保しにくくなる
②体温が上昇せず脳が十分に働きにくくなる。人間は夜中は体温が下がり活発に活躍する日中は体温が上がる。朝の目覚めも体温が上がりはじめたしるしで老人が朝早く目覚めるのは体温の上がる時刻が早いからといわれる。一番体温が高くなるのは昼頃でその頃一番頭がよく働く、そこで早く体温をあげてすっきりさせる為に朝食を食べること、特に蛋白質の多いものが早く体温をあげ頭の働きを活発にするとの事、③血糖値(血液の中の糖分)が上がりイライラしやすい状態になる等で学業上も健康上も朝食を食べないとこのマイナス面は大きい。朝食ぬきで登校すると給食まで待てず結局甘い飲み物やスナック菓子で空腹をいやすことになり大事な給食の時はあまり空腹にならない為給食を残す、特に中学生は残量が多いとの事でした。その他の展示としてお父さんお母さんの一日の食事量の展示やおはしの使い方、子どもの食生活に対する標語、図面やさらに試食コーナー等もありいろんな方面から食に対する栄養士さん達の熱い思いが伝わる内容でした。今回の取り組みが一年一年形を変えて発展していきますようにぜひ良い形で親が食、栄養について学ぶチャンスにさせてほしいと思いました。お母さん朝ごはんも頑張って作りましょう。

利用者アンケート サイト継続のために、利用者のご意見を募集しています。