読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

1990年6月発行 広報よみたん / 2頁

あなたの知恵をかして下さい!!環境にやさしい暮らしと社会を求めて-ゴミ減量作戦-(読小4年3組上地真知子、比嘉絵理子、具志堅あやの) 【写真:ゴミ減量作戦を訴える上地武雄環境保健課長:楚辺区の桃原英太郎さん(85歳)はゴミの積め込み作業を忘れたことがありません】

 三五トン-これは読谷村で排出される一日のゴミの量で、昨年は年間一万二千三百トンものゴミが排出されました。
 昭和六二年度に全国で出たゴミの量は四千六百四十七万トンで、東京ドームの実に一二五杯分にもなり、ゴミ処理の問題は地球環境保護問題や、森林資源保護等の問題とも相扶って、深刻な社会問題となっています。
 村では今年四月より、本村南部などの一部地域において、ゴミの分別収集をはじめています。
 これは、本村のゴミの四〇%を嘉手納町美化センターで焼却処理し嘉手納町で排出された残湾を本村儀間地内にある処理場に埋め立てるというもので、今までの一括埋め立て方式では、あと五、六年で満杯になる恐れがあり、あらたなる対応を迫られていました。村環境保健課では、古紙、空ビン・空缶などの集団回収や、食用油の廃油によるせつけんづくり等のリサイクル(再生利用)運動、一斗缶などを利用した自家制焼却炉の活用等を呼びかけ、ゴミの減量作戦をはかる一方、「ゴミ戦争に勝つために、あなたの知恵をかして下さい!!」1と各地域・団体との懇親会、学習会等を開きながら、私達一人ひとりの問題として捉えてもらおうと訴えています。
 読谷小学校四年三組(上里キヨ先生)のみなさんからは、次のような感想文が寄せられています。

読小四年三組
上地真知子
 
 私の家では、燃えるゴミは自分の家の後ろのドラムかんで燃やしているんです。ビールかんなどは私のおばあちゃんが集めているから安心です。このように、私たちもがんばっています。他の家庭も時々そうするでしょう。でもそうしない家庭は、ゴミじゃないものも捨ててしまうときもあるでしょうね。
 私は、課長さんからお話を聞いてとてもよかったと思います。あんなに物を大切に、自然を大切にしてくれる課長さんの気持をわすれないようにしたいです。
 えんぴつ1本も、けしゴム一個も大切にしたいです。家族にも知らせ、ゴミをふやさないようにしたいです。

読小四年三組
比嘉絵理子

 上地課長さん、五月二一日は大変ありがとうございました。口をふいたティッシュで、あぶらをふいたら、水がよごれないという話を聞いて、さっそくみんな言われた事を実行していました。給食センターのおばさん達も、海の魚たちも、この習慣が身につけば喜ぶでしょうね。 私もゴミの事について目ひょうをもちました。”道を歩いている時は、ゴミがおちていたら拾う”という事です。とくに町中だとゴミがたくさんあるので、がんばりたいです。
 課長さんのゆめがかなうように私たちみんなで、きれいな読谷村にしましよう。

読小四年三組
具志堅あやの

 おかあさんと、今日のことを話し合いました。
お母さんに私が「あぶらののこりで、せっけんができるよ一といいました。そしてお母さんが「そうだよ、そのせっけんであらったら、よくおちるよ一と教えてもらいました。今日は、とてもいい勉強になりました。ありがとうございました。

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