読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

1990年6月発行 広報よみたん / 8頁

地域ぐるみによる文化・芸術運動を! 主体的・意欲的な作品ズラリ 第10回読谷アンデパンダン展90

 第十回読谷アンデパンダン展(主催村教育委員会)が五月二十日から二七日までの八日間、村立美術館で開かれ、連日村内外より多数の参観若が訪れた。今年十回目の節目を迎えた同展は、会場も村立美術館に移された。
 アンデパンダン展は、十九世紀末のフランス・パリで興った芸術運動で、無審査、無賞の公募展。誰でも自由に出展でき、陶芸、織物、絵画、写真、彫刻など十一部門に一四五人の作品-一八○点が出展された。
 陶芸の人間国宝・金城次郎さんのヤチムンや読谷山花織といったおなじみの伝統工芸作品はじめ躍進めざましい若手らの意欲作品もズラリ。又、書道の部では高齢者の力強い作品も。
 デザイン、ガラス工芸、漆器等の力作も注目を集め、多数出展された盆栽や生花は層の厚さを示していた。
 身体障害のハンディを克服し、絵画にチャレンジした高良悦予さん(県立都屋の里)与久田栄さん(よみたん幅祉作業所)そして、都屋の里・生花クラブの伊佐末子さん他五人の出展者に沿い声援が送られた。
 同展は、地域の中で主体的、意欲的に芸術への挑戦を試み、地域ぐるみの文化運動を目的とするものであり、目的にふさわしい展示内容であった。

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