任期満了に伴う読谷村、長選挙が六月二六日告示され、現職の山内徳信村長が無投票当選し五期連続当選を果した。
告示当日、村選挙管理委員会(長浜功助委員長)には山内徳信氏以外に立候補者の届出が無く、午後五時の届出締め切りと同時に山内氏の無投票当選が決まった。
今回の読谷村長選挙は、山内氏が四期十六年の実績と「平和、福祉、文化、生活を大事にする村づくり」を政策に禍げ、いち早い出場表明で上選を目ざしたのに対し他に対立候補者の声が無く、早くから無投票当選の可能性が強いとみられていた。
山内選対本部(池原昌徳会長)には喜びに沸く支持者らが続々詰め掛け当選を祝った。
五選を果した山内村長は、昭和四九年七月二三日、三九歳の若さで第十七代読谷村長に就任。以来四期十六年1平和憲法を村政に生かす一という一貫した基本姿勢を示してきた。
地方自治の本旨を踏まえた「村民主体」「地域ぐるみ」「風土調和」の三原則を基本理念に、平和で”人間性豊かな環境・文化村”を将来像とした平和村・文化村づくりを実践。平和創造への具体的な取り組みの中から、返還軍用地跡地の平和利用を推し進めた。これまでに歴史民俗資料館を手はじめに、等診療所、古堅南小学校、総合福祉センター、残波岬公園、野球場、伝統工芸センター、ヤチム、ンの里等々産業、経済、文化、福祉、教育等ありとあらゆる分野にわたって徹底した平和利用を探求した。これは沖縄県民の悲惨な歴史的背景や今なお続く基地問題を踏まえたものであり、人間の歴史は文化創造の歴史であるとの深い見地によるものであった。
山内村政の村民ぐるみ、地域ぐるみによる村づくりは着実な成果をあげ、これまでに「沖縄タイムス賞」「自治大臣賞」「宮崎賞」等数々の賞を受け、読谷村民に自信と誇り、夢と希望を抱かせてくれた。内外よりその行政手腕に寄せる期待は大きく、高い評価を受けている。
五期目を迎えるにあたって、ますます張り切る山内村長は、これからも初心を忘れず、村民と共に歩む平和村づくり、人間性翌かな環境・文化村づくりを誓った。読谷飛行場の早期返還を最重要課題に、山内村長は新たなるファイトを燃やしている。
当選証書附与式
読谷村長選挙(無投票)で当選した山内徳信氏に対する当選証書付与式が、七月五日午後二時より村中央公民館ホールで行われ、長浜功助村選挙管理委員長より当選証書が附与された。