準優勝おめでとう!そして感動をありがとう!
夏の甲子園で県民をクギづけにした沖水ナインのみなさん県高校野球史に偉大な一べージを印してくれた。投攻守にバランスのとれた全員野球と明るく伸び伸びとしたプレーに、日本全国の人々がさわやかな感動にひたった。
本村字都屋出身の新里紹也三塁手の滑躍に読谷村は沸きあがった。二回戦で見せてくれた2ランホームラン。大会三割六分の打率を誇り、一番打者としての役目を充分に果してくれた新里君。
八月二五日、準優勝の報告に村役場を訪れた新里君は「村民のみなさんのおかげで準優勝できました。ありがとうございました。」とあいさつ盛んな拍手を受けた。
甲子園でホームランを放った新里君の見事なまでに鍛えあげた腕の筋肉は遅しく力強い。握手ぜめに照れる色白で温和な顔立ちが実に対象的だった。空港では感激の涙で出迎えてくれたお年寄りの方々の姿が印象的でとても感激したと心やさしい新里君。四才の頃より野球をはじめ、チビッ子野球、古中野球部と活躍。早くから才能を見いだしていた都屋少年野球時代の監督・島袋幸栄さん(現高野連審判部審判員)が栽監督との橋渡しをしてくれた。栽監督の「沖水でやってみないか」のひと言で、栽監督の下で野球の厳しさを学ぼうと沖水へ進学。野球のテクニック、精神をみっちりたたき込んでもらった。
親元を離れての寮生活。そして辛く厳しい練習の明け暮れに誰もが一度は挫折しかけた。そんな時前川キャプテンを中心に励まし合った仲間達。大野君ら裏方で支えてくれたマネージャー達がいた。血のにじむような汗と涙の結晶は甲子園の晴れ舞台に花開いた。ここまで育て上げた栽野球そしてそれに報いることのできた沖水のみなさんに乾杯。
卒業後は実業団野球で頑張りたいという新里君。ガンバレ!