村教育委員会指定研究校の研究発表会が、読谷中学校を最後に全て終了した。本村では幼稚園はじめ、小・中学校の全校を研究校に指定している。
児童・生徒一人ひとりの基礎学力の向上をめざして各校とも独自の研究テーマを掲げ、家庭・地域との連携を密に、着実できめ細かな研究・実践活動を展開しており研究発表会では、公開授業や全体会(分科会)を通して、これまでの研究・実践の成果とこれからの課題が報告された。
平成二・三年度を県教育委員会、村教育委員会より新設の「生活科」研究校に指定されている古堅南小学校は、「主体的に取り組む子どもの育成をめざして~地域に根ざした生活科年間指導計画の作成~」をテーマに発表。新分野の開拓に暗中模索・試行錯誤を重ねながら研究の糸口や教科の概要をつかみ、独自の年間指導計画を作成していった実践の様子を報告した。
「生活科」は、小学校指導要領の改訂に伴い、理科と社会科に代わり平成四年度から実施される新教育課程で、小学校低学年に新設される。身近な社会環境や自然環境とのかかわりに関心を持ち、生活上必要な習慣や技能を身につける事を目的としたもので、生涯学習の基礎を培い、二十一世紀に向けて心豊かな人間育成を基本的ねらいとしている。
一年生の「おもちゃづくり」の公開授業には、地域のお年寄りらを講師に招き、より効果的な指導工夫が図られた。
「生活科」の授業にお役立て下さい一とNTT嘉手納営業所の宮城隆幸所長はこの程、古堅南小学校(宮里康信校長)に、電話機セットなどを贈った。
二〇㍍以内通話可能な電話ごっこセット三組や展示用電話機などで、電話の仕組みの説明の後、さっそく児童代表によって通話が試みられた。
宮城所長は「電話機セットが生活科の教材としてお役に立てると思います。また、いつでもNTTをたずねて、いろいろお勉強して下さい」と激励した。
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