読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

1991年4月発行 広報よみたん / 15頁

【見出し】平成3年度村予算 総額で九十八億八千九百三十万円 一般会計で六十三億二千三百五十万四千円 対前年度二・八五%の伸び 平成3年度一般会計予算性質別内訳

 「人間性豊かな環境・文化村」づくりをめざした平成三年度の村予算は先の第二一〇回読谷村議会定例会において可決されました。
 村の予算は、行政全般をあずかる一般会計の他に四つの特別会計で運用され、それぞれの予算は、一般会計で六十三億二千三百五十万四千円、診療所特別会計一億六千八百七十万五千円、国民健康保険特別会計十六億二千六百六十五万四千円、老人保健特別会計十一億二百三万円、水道事業会計六億六千八百四十一万五千円になり、総額で九十八億八千九百三十万八千円となっています。 平成三年度の国の予算編成方針は、地方交付税の見直しを軸にして一、地域づくりの推進 二、公債依存の制御 三、高齢化社会への対応 四、公共投資を推進する事業用地の取得制度の創設等を図り、今後のきびしい社会情勢の変化に弾力的に耐えうる財政計画を基本に、予算編成が実施されています。
 本村もこれらの動向を見ながら、収支のバランスを図りつつ、経常経費の徹底した節減合理化に努め、財源の重点的かつ効率的な配分を行い、限られた財源を最大の効果を上げることを基本に、村民の旺盛な財政需要に応えるため、事務事業の優先度、緊急かつ投資的効果の強い補助事業を中心に事業の選択を行い、本村の特性を生かし、将来に向けた村づくりを図るため、地域環境の整備、農村基盤の整備、教育環境の整備等の重点施策を積極的に推進する予算編成をしてまいりました。
 今年度の一般会計予算の総額は六十三億二千三百五十万四千円でこれは前年度六十一億四千八百二十五万四千円に対し、一億七千五百二十五万円で、二・八五%の伸びになっています。 歳入における自主財源及び依存財源の構成比率は、自主財源二十二億八千六百九十一万五千円で三六・一六%、依存財源四十億三千六百五十八万九千円で六三・八三%となり、前年度に対し自主財源が八・二%伸びていますが、これは普通建設事業費が減少したことにあります。
 自主財源の主となる村税は十二億三千百八十四万八千円で、対前年度八・三%伸びています。財産収入四億二千五百三十一万六千円は対前年度十二・六%の伸びで、寄附金については、文化財発掘調査の拡大に伴い八千九十四万六千円で対前年度三五・四%伸びています。又、繰入金の三億一千円は、庁舎建設計画に対する基金繰入を二億円充当するため大巾に伸びています。一方、分担金及び負担金が四千八百八十三万一千円で対前年度七五・二%、国庫支出金(依存財源)九億四千三百六十五万一千円で三〇%、及び村債一億九千七百六十万円の十三・一%とそれぞれ減少しています。これは、水釜~大木線橋梁整備工事及び読谷小学校校舎建築工事等の完成にともなうものです。
 依存財源の地方交付税が二十二億二千五百六十四万二千円と大巾に伸びていますが、前年度において財源対策債償還基金、地域福祉振興基金、そして本年度新設される土地開発基金の積立金が加算計上されております。この分を差引くと実質一〇・七%の伸びとなります。

※表。平成3年度一般会計予算性質別内訳

利用者アンケート サイト継続のために、利用者のご意見を募集しています。