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1991年7月発行 広報よみたん / 8頁

【見出し】夢は書道の先生「観峰大賞」に輝く・瑞慶覧ゆりかさん 【写真:喜びに沸く瑞慶覧さん一家と大添区区長】

 書道を志す人にとっては、最高の栄誉である「観峰大賞(全国で十点)」に、県内から唯一の受賞者が出た。
 この晴れの栄誉を手中にしたのは、大添区(楚辺一四〇〇-二四)に住む、瑞慶覧朝彦さんの長女・ゆりかさん(古堅中三年)。
 第五回国際フェスティバル「日本習字展」沖縄展が三月十六日から十七日までの間、宜野湾市の沖縄コンベンションセンターにて開催されました。
 日本習字展は、昨年から全国や海外をも対象として「正しく美しい文字運動」を提唱する日本習字教育財団が主催し、その公募のうちから選すぐりの作品を全国十四会場で巡回展するもので、県内からも上位作品に選定された二、二〇〇点が展示された。
 その中から、ゆりかさんの作品”色即是空”が、厳しい審査と、二千点余の作品を見事に押しのけ、最高賞の一つ「観峰大賞」の栄冠を射止めたものです。
 ゆりかさんが習字を教わったのは小学二年生の頃、その生徒の部においては八段位まで昇進し、現在、成人の部では初段の資格を有する腕まえ。
 ゆりかさんは「雨風の日も休まず、歩いて書道塾に通ってきた。ここまでこれたのは、父母の”出来ることは何でもやりなさい”という温かい励ましと、塾の厳しくもやさしい先生の教えのおかげ」と、はにかみながら話し、将来の夢は「正しい文字、美しい文字を広めたい。国際的に通用する文字を目標にして今後も頑張り、書道の先生になりたい」とも。
 また、妹二人もゆりか姉ちゃんに続けとばかりに、姉妹仲良く週三回行なわれる書道塾に通い頑張っている家族である。
 今回の受賞で、上江洲謙大添区長は「ゆりかさんが大賞を受賞したことは、生徒たちの模範であると同時に、大添区の誇りであり、光栄に思う」と語り、「字が下手ではずかしい。美しい字、きれいな字がとてもうらやましい」ともつけ加えた。
 それにもまして、全国で十点。この「観峰大賞」を受賞したゆりかさんには、特別紹待として海外旅行(マレーシア)がプレゼントされることになり、渡航パスポートの手続きも早や終わり、心は既にあこがれの海外旅行へ。
 夏休みが待ちどおしい、読書とスポーツを趣味とするゆりかさんである。
 心に残る想い出をつくってほしいものである。いい旅を!

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