「みんなでっくろう渡具知集会所」を合言葉に諸々の困難を乗り越えて、昨年七月に完成した渡具知農事集会所(公民館)。この集会所建設までには、渡具知区の戦中・戦後をとおしての永い苦難の道程があり、区民の模索と実践、和衷協力の精神によって、それを乗り越えてきた歴史があった。
それ故に、同区では集会所に集い、夢と希望をもって産業経済、教育文化の発展、生活向上に向けての活動拠点として位置づけ、この施設を「研修の場」「集いの場」「憩いの広場」として、フルに活用し、農業生産の倍増。生活文化を高め、区民意識を強固にし、村の発展と区の繁栄を図るため、六月二日午前、区民を対象として初の「花卉・農産物等展示即売会」を開いた。
集会所には、所狭しに大根、カラシナ、オクラなどの野菜類や、メロン。また、菊、バラの花卉や盆栽。木彫り人形のトールペイント、手作り味噌、サーターアンダギーが並べられ、これらは午前中にアッという間に売りきれ。即売会には行楽客も足を止め、安価で販売される花を一杯に買い込み、「嬉しい」を連発。
また、あるおば一さんは「ナーべーラーやねえんに」と駆けつけたが、「ナーべーラーや売りきたん」との返事に「あいな一っちゃ一すがや一っ」との会話のやりとりには、ほのぼのとした雰囲気が感じとれた。
今回が初の即売会にもかかわらず、区民ユイマール精神に基づく、「自主参加・何でも出品」の企画は、区民からも喜ばれ好評を得ました。