読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

1991年11月発行 広報よみたん / 4頁

【見出し】読谷村ノーベル平和賞を夢みる村民基金 平成三年度 収益事業決定 【写真:助成金の交付式】いつ、どのようにして!村民基金はできたのか? なぜ!ノーベル平和賞を夢見る名称にしたのか? 村民基金の対象領域は? 平成3年度読谷村ノーベル平和賞を夢みる基金収益事業

 平成三年度
 収益事業決定

 我が字、我が団体は、「これでいく」、「これで勝負する」として、平成三年度の『ノーベル平和賞を夢見る村民基金』の収益金事業については村内の各団体から三十六件の申請がありましたが、そのうちの二十六件が事業認可され、決定されました。
 その助成金の交付式が八月三十日に行なわれ、安田慶造助役から各団体に助成金(総額八百二十一万八千円)が交付されました。

いつ、どのようにして!“村民基金”はできたのか?
 日本政府は、“全国の自治体に一律に一億円を交付する”と、1988年12月に『ふるさと創生』構想を表明しました。これは、一億円を基に各自治体が自由なる発想とアイデアを生かして、各市町村の活性化とむらづくりを促す目的で交付されたものです。
 本村では、この1億円を基金として積み立て、さらに、平成2年度に交付されました
「地域づくり推進事業分(約9千6百万円)」もこの基金に積み立て、基金の総額は1億9千6百万円となり、そこから生ずる利子(益金)をソフト面に活用しています。

なぜ!“ノーベル平和賞を夢見る”名称にしたのか?
 “ノーベル平和賞を夢見る”と言う名称に決めたのは、広く村内団体の意向、アイデア、発想等を集約するためにアンケートを実施しました。その結果はハード面、ソフト面の多岐にわたり、バライティに富んでいましたが、それは次の三つの領域に集約できました。
 ①将来に向けての人づくり(人材育成)
 ②地域活性化のための特産品づくり
 ③地域特性(歴史と文化)を生かした文化村づくり
『平和な社会を創ることが村政の基本であり、平和であってはじめて村づくりも、地域活性化も実現出来るものであり、三万村民が、ノーベル平和賞に輝くことを夢見つつ、頑張るという心意気は、また、楽しく美しいものである。』ことから、このような名称がきめられました。

“村民基金”の対象領域は?
 資金の活用は①人づくり②文化創造活動③ゆいま一るによる福祉活動④地域経済活動の活性化⑤みどりの環境づくり⑥平和創造活動の6項目を対象領域とした運営補助とされ、村民の自主的、主体的、創造的活動を促進することをねらいとしています。

     ノーベル賞
 ノーベルの遺言にもとづき設立されたノーベル財団から(人類の福祉に最も具体的に貢献した人々に)毎年贈られる賞。
物理学、科学、生理・医学、文学、平和、経済学の六部門の賞があり世界で最も権威のある賞とされる。
 金メダル、賞状、賞金が賞の内容である。

     ノーベル
(Alfred Bernhard Nobel)
 スウエーテソの科学技術者。爆薬の改良に没頭し、1863年ニトログリセリンの量産法を開発。その後、雷管がないと爆発しない安全な可塑性の固形爆薬ダイナマイトを発明。鉱工業に大きな影響を与える。二人の兄は、カスピ海岸の油田の開発に成功して、大規模な精油所を建設し、世界最初のタンカーを運航して活動したので、ノーベル家は、ヨーロッパ最大級の富豪となった。
 世界の平和と科学の進歩を念願したノーベルの遺言により、スウエーデン科学アカデミーに寄付された遺産を基金として、いわゆるノーベル賞が設けられた。

※表。平成3年度 読谷村「ノーベル平和賞を夢みる村民基金」収益事業。

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