読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

1991年11月発行 広報よみたん / 6頁

【見出し】ぼくたち頑張ったよ-夏休み動物園教室- 【写真:おそうじです:みんな頑張った】

 実際に動物園での実習・体験をとおして野性動物の生態や動物園の役割を学び、生きものに親しみ、地球の自然環境について考えようと、村中央公民館では八月十三日、沖縄こどもの国動物園の協力のもと、村内の小学校高学年を対象として『夏休み動物園教室』を開設しました。
 この日、参加した児童生徒は三十八人。父母、職員を含め約五十人が参加。昨年の二倍の人員となり、人気のある教室であることが伺えました。
 動物園教室に参加した児童生徒は、それぞれにゴム長靴、タオル、着替え等を準備。沖縄こどもの国へと向かいました。
 こどもの国では名嘉真館長が「今日は動物のお勉強。どういうふうに動物が生活しているか、しっかりと観察してください。そして勉強に協力して頂きますこどもの国にお世話になります。大き拍手をしましょう」とあいさつ。
 続いてこどもの国の嘉手納飼育課長は、いろんな動物の紹介、話をしながら「気をつけて観察し、やさしい気持ちと心で動物には接してほしい。動物にも人間の気持ちがよく解ります。」と語り、また、比嘉源和飼育係長(喜名区出身)からは「動物は、悪ふざけをするのが解るので危険だから絶対にしないように。」と注意が行なわれました。
 その後、児童生徒は七グループに組み分けを行い、各グループの担当する畜舎(ウサギ、山羊、テンジクネズミ、カイウサギ、羊、鹿、ミニホースや大アリクイ、ライオン、虎、バッファローの猛獣小屋や鳥小屋など)の清掃を行い、当初は全員が、おっかなビックリの様子で掃除をしていましたが徐々に慣れるにつれ、どの顔も真剣な表情となって、額に大粒の汗を流していた。
 掃除作業の後のおいしい昼食のすんだ午後からは、今度は動物の餌づくりに挑戦。慣れぬ手つきと分量の計算に四苦八苦しながらも一生懸命になって餌を作り、作った餌は動物の檻のなかに入って直接それぞれの動物にあげ、自分たちの作った餌を食べる動物たちの姿に、子供たちは時間の立つのも忘れ、楽しそうな笑顔で動物と接していました。
 体験学習(作業)の終了後には園内をしばし見学。動物園教室のしめくくりは、沖縄こどもの国の出題『沖縄動物園・水族館サマースクールテキスト』の思わぬ宿題に子供たちはビックリ。それでも隣どうしで相談しながらテキストの問題に皆が取り組み、難しい問題については積極的に明るく元気な声で比嘉飼育係長への質疑をするなど『夏休み動物園教室』は児童生徒らにとって、かけがえのない貴重な体験となりました。

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