読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

1991年11月発行 広報よみたん / 7頁

【見出し】基地被害の実態を全国へ! 【写真:基地調査団の皆さん】

 沖縄の基地の現状や県民の暮らし、歴史をしっかりと認識し、平和な沖縄・日本・世界を築こうーと、復帰二十周年を前に、日本青年団協議会の「沖縄基地調査団海東英和団長・他十人)」が来県。八月十日午前、読谷村役場を訪れ、山内徳信村長と会見して村長から基地の状況の説明を受けました。
 沖縄の基地の実態について、読谷村内の基地の状況説明を行いながらも山内村長は「沖縄だけに基地の七十五%を押しつけるのは政府の差別意識の何ものでもなく、絶対に許せない。村の四十八%が基地という実態を他府県と同じように考えられたら困る。青年の皆さんが他人の痛み、小指の痛みを全身の痛みとして感じとって、沖縄の痛みを皆の痛みと受けとめて立ち上がり、平和運動の先頭に立って頑張ってほしい」と激励。
 また、「二十一世紀の青年が明日の日本を背負って立つ。日青協は政治団体でなく学習団体である。政府に物いう必要がある」と語った。
 これに対し、海東団長は「青年団の抱えている課題、矛盾を見極め、青年の情熱をしっかりと踏まえ考えていきたい。今回の調査をもとに、沖縄の現実を全国の青年に伝え、平和な沖縄・日本をつくるために頑張りたい」と応え、その後、日青協調査団一行は読青協役員の案内のもと、村内の基地の状況を視察した後、恩納村の都市型戦闘訓練施設への調査へと向かいました。

利用者アンケート サイト継続のために、利用者のご意見を募集しています。