読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

1991年11月発行 広報よみたん / 13頁

【見出し】読谷村消防団堂々三位(中部地区消防団操法大会) 【写真:整列休めの体形で開会式に望む:三位入賞の小型ポンプ操法:大会に華をそえるマーチング演奏:園児らの可愛いい声援】

 消防団員の士気の高揚と技術の向上を図り消防活動の進歩充実に寄与することを目的に「第十八回・中部地区消防団操法大会」が九月五日午後、本村の運動広場駐車場にて開催され、中部地区(北支部、南支部)から二百人余の団員が出場して日頃の訓練の成果を競いました。
 昨年に続いて本村で開催された操法大会では開会に先立ち、古堅中学校マーチング部の生徒が華麗な演技を披露。大会役員を始め、大会関係者、来賓、多くの消防団員から喜ばれ、大会に華を添え、その後、役員選手入場をかわきりに棚原栄福読谷村消防団長(大会副会長)が開会宣言。そして、真栄田敏光読谷村消防団員の力強い選手宣誓をうけて競技が開始されていきました。
 大会は、中央大会(県大会)への予選を兼ねて実施されるもので
①小型ポンプ操法 (四人で一組)
②ポンプ車操法  (五人で一組)
③応用操法    (三人で一組)
 の三部門で競われ、審査の採点方法は「減点数加算方式」で行なわれる。これは操法を行なう各隊員一人一人に審査員が張りつき、隊員の”誤操作”を減点していく採点方法で、それだけに消防操法の基準・要領は厳しく、各隊員の操作要領・行動・動作全般、並びにホース延長から収納までの所要時間について審査される。
 審作の要点は、①士気・規律、②迅速な行動・動作、③確実な操作、④消防用機械器具の精通とその愛護、⑤各隊員の安全、などからなり、最も減点数の小なるチーム順に順位が決定される。
 小型ポンプ操法で
     三位を獲得!
 読谷村消防団(棚原栄福団長他十九団員)は、操法大会の全部門に出場し、よく健闘。ポンプ車操法、応用操法はこれまでにも入賞を果たし今大会も大きく期待されましたが惜しくも入賞を逸してしまいました。しかし、小型ポンプ操法は十年余に亘り入賞を阻まれ続けてきたものの、厳しい訓練を積み重ねた成果が実り、三位ながらも念願の入賞を手にしました。
 指揮者の福地団員は「苦節十年、やっと入賞することが出来ました」と語り、その目にはうっすらと光るものがにじんでいました。この日の応援には村内の「きりん保育園(川崎則明園長)」から園児二十名が駆け付け、読谷村消防団に可愛い声援が送られた。
 消防団員とは、非常勤消防団員のこと。防災の担い手として、火災等があれば消防職員と連携し、現場にかけつけ消火活動などに従事する責務を負う。
 消化活動を効果的に行なうためには、第一に渦巻く紅蓮の炎に臆することなく敢然と立向かう旺盛な消防精神と、第二に千変万化の火勢を制圧することのできる卓越した技能と、第三に灼熱肌をやく修羅場にあって、よく激務に耐える強靱な体力を必要とします。
 したがって、消防ポンプ操法は、消防活動に必要な「心・技・体」の基本について養うものであり、これに習熟することは取りも直さず、自己の安全を確保しながら自信をもって果敢に行動できる源泉となるもので、究極的にはその本質である消防精神を体得することを大儀としています。
 なお、中央大会には、読谷村消防団は中部南支部代表として「小型ポンプ操法の部」および「ポンプ車操法の部」の両部門への出場権を得ております。
 読谷村消防団の中央大会での活躍を期待しましょう。

※表。(選手名)(成 績)
※写真。

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