読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

1991年12月発行 広報よみたん / 11頁

【見出し】青年エイサーまつり-観衆三千人で賑わう- 【写真:高宮城会長:写真1】

 古い伝統と歴史を誇る郷土芸能のエイサーを青年が正しく継承し、創造的に発展させ、広く村民に披露すると同時に、各字青年会の交流と組織の強化に役立てようと、読谷村青年団協議会(高宮城実会長)では、九月八日夕、地域のエイサーを一堂に集め、盆の芸能として伝承され、夏のフィナーレを勇壮な太鼓と華やかな踊りで飾る「青年エイサーまつり」を平和の森球場で開催しました。
 三千人余の観衆が訪れるなか、読谷村子ども会によるかわいい踊りが披露された後、各字青年会(宇座、高志保、瀬名波、伊良皆、比謝、喜名、座喜味、楚辺)が次々と演技を展開。「スリサーサッ・スイッ、スイッ」との独特な掛け声と共に勇壮な大太鼓・小太鼓を打ち鳴らす男衆や可憐な手踊りの女子の群舞は観客を魅了。おどけたチョンダラーは笑いを誘い、また、最後に踊る楚辺エイサーの演技前には思わぬ降雨。急ぎ避難しようとする観客に向かって「け一いみそ一らんきよ一っ」、「わったーエイサーや んちっからけ一いみそーりよ一っ」と大声で呼び掛ける青年の情熱には、観客も大爆笑。これには観客も誰一人として引き揚げる姿はなく、こうした賑やかなうちにも、まつりの最後は会場の観客も一緒になってのカチャーシーが繰り広げられるなど、まつりの雰囲気は最高潮に達し、晩夏の夜を採るエネルギッシュで勇壮・華麗な青年エイサーは幕を閉じました。

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