「ハブかでた~!」と思いきや、実はこれ、村立北保育所での”避難訓練"のひとつ。
北保育所(島袋フジエ所長・園児六十人)では、―ハブの恐さを知る―ことをねらいとして、十一月二十日午前、本物のハブを持ち込んでの避難訓練を催した。
これは、園庭でハブを発見した時を想定して実施されたもの。訓練には沖縄県公害衛生研究所ハブ研究所の主任研究員・香村昂男(たかお)氏(専門家)を講師に招き「ハブに咬まれないために」の映写を行い、ハブの恐さを知らしめることから始められました。
映写の後は、香村講師が実際に生きた本物のハブを次々と箱から取り出して園児らに見せ、毒蛇(リュウキューハブ、サキシマハブ)や無毒蛇(アカマタ、ヒメハブ)の種類、ハブの習性や咬まれた時の応急処置の方法などを解りやすく教えていました。
くねくねとした不気味で本物のハブ公に保母をはじめ、園児も一様に「こわーい」「きもちわる~い」と声を発し、尻込みをしながらも遠巻きに実際のハブを見、ハブからの避難訓練を熱心に学習していました。
ところで、県ハブ対策連絡協議会(会長・尚弘子副知事)でも十一月八日に第一回会議が開かれ、「県ハブ対策事業基本計画」等が承認され、総合的なハブ対策を展開するとしています。
対策事業は‘次の四本柱からなっています。
①ハブ生息環境調査
②ハブ駆除事業
③環境整備と再侵入防止
④広報・教育事業
私たちも、なお一層ハブ咬症の未然防止に努めていきましょう。