読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

1992年1月発行 広報よみたん / 16頁

【見出し】子育ては対話から 【写真:顔写真:一人芝居に笑いの渦】

 読谷地区PTA母親委員会(知花サダエ委員長)では母親委員会の活動の一環として「教育講演会」を九月二十八日午後、村中央公民館において開催しました。
 講師には北島角子さんを招聘し、北島さん自らの”子育て体験”の話が始められると、参加した百五十人余の母親らは真剣な眼差しで聞き入り、また、その後に演じられた”一人芝居”が行われると、その見事な一人芝居の演技に誰もが爆笑し、心行くまで講演を楽しみ、感動していました。
 ”子育て”のなかで北島さんはウチナー口を交えながら「今の子供たちは物の大切さを知らない。今あるものを大事に使うことを教える必要がある」と指摘。そして「クトバージンジケーイ(言葉は銭使い)人の命を生かすも殺すも言葉次第。言葉の重要さ、子供との対話の大切さ」を強調し、また、「わが子、他人の子といわず、子供たちが悪い行いをしているのを見かけたなら知らんふりをせず、勇気をもって本音で、本気になって怒ってあげること。そうすれば必ず理解が生まれ、解決につながる」と話し、そして・・・・・
①言わないよりは言った方がよい
②聞かないよりは聞く方がよい
③何もしないよりはした方がよい
④知らないよりは知った方がよい
⑤見ないよりは見た方がよい
と説き、更に「自分の気持ちを正直に話すこと、人を欺かないこと、肝なさき(人の情け)をもって一緒に心配してあげることが重要です」と時折目に涙を浮かべながら自らの人生経験を語り、「常に新しいものに挑戦したいのが私の気持ち、話し方ひとつでいろんなことができ、すてきな話ができる。家族から、地域から、友達ですてきなものに出合ってすてきな話をして頂きたい」と呼び掛け、講演のしめくくりには自らがアレンジした琉歌を歌い、会場からの手拍、子にのって踊り、講演を終えました。
 読P母親委員会では講演会において、今後の活動に役立てる目的をもってアンケート調査を実施。
その結果、
①講演は良かった。②今後も希望する。という声が圧倒的に多く、そして、どのような講演を希望するのかとの問いに対して、
▼子育て       (35人)
▼思春期の子供の悩み (32人)
▼話し方上手     (28人)
▼子供の教育     (17人)
▼健康管理      (16人)
▼沖縄芝居      ( 7人)
▼島うた       ( 6人)
のアンケート結果が寄せられ、その約六割の方々が、子供のことに関心の深さを示していることが解ります。
 また、講演を聞いての感想について要約し、整理してみますと、【とてもすばらしい講演で、心にのこる内容であった。、子供への接し方、対話の大事さ、言葉使いなど、あらためて考えさせられるものがあった。心温まる講演に、泣き、笑い、感動しました。日頃の実生活のなかで反省し勉強して、これからの人生に役立てていきたい】とまとめられました。

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