読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

1992年1月発行 広報よみたん / 17頁

【見出し】保健婦だより はじめての読谷まつり 玉城トミエ 【写真:1】

 精神療養者の社会復帰を目指して活動しているSFDなごみの会は、民生委員や地域の皆さんの支えの中で五年目を迎えました。
六月の作品展、九月の健康づくり村民のつどいの中でのふれあい作品づくり、十月の初めての伊江島旅行。そしてみんなの気持ちが一つになったところで読谷まつりで出店をしようということになりました。メンバーは元よりスタッフも初めての取り組みでとまどいつつも、日頃の活動で作った手作り石けん、牛乳パックを利用した小物入れ、鍋つかみ等の作品とホットコーヒー、紅茶などを販売しました。
 メンバー十五人を三交代に勤務割り当てして全員で一日ウェイター、或いは、一日ウェイトレスとして頑張りました。メンバーの中では読谷まつりに初めて来た人が三分の一おり、出店の当番というより自身がまつり見学で忙しかった人。映画のふ一てんの寅さん並みに大声でお客さんを呼び込んでいた人。まつりよりコーヒーのサービスで満足していた人。民生委員からただでジューシーをもらい、しっかりコーヒーは売りつけていたチャッカリな人等、様々な動きをしていました。
 この出店が多くの地域の皆さんとの触れ合うチャンスとなりました。精神療養者は、長い療養生活のために日常のささいなことにも自信をなくしている方が多いので、今回の出店の成功は大きな自信となりました。今後も地域の行事に積極的に参加していきますので皆様の暖かいまなざしと声かけをお願いします。
S(社会)F(復帰)D(同志)
定例会:第四木曜日
 午後二時~四時。
総合福祉センター

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