読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

1992年3月発行 広報よみたん / 2頁

【見出し】残波ゴルフクラブ落成式 【写真:鏡割りで落成を祝う】

 県内で初めてバイオ技術を利用し注目されているゴルフ場「(株)残波ゴルフクラブ」(山内義次社長・資本金九千万円)の落成式が十二月二十五日の午後、当地にて行われました。
 残波ゴルフは平成二年十二月に設立認可され、翌年、月に造成に着工し総事業費約十二億円。約十九万平方㍍の敷地面積を有し、18ホール、パー58のミドルホール。ナイター施設も完備し、クラブハウス内にはビジネスサロンをはじめレストラン、喫茶室にパーラー等が設備され、ショップには地元の特産品を紹介したヤチムン類や泡盛などの販売コーナーも設けられ、また、地域農業の発展に寄与する目的を以て読谷の農産物コーナーも設置するとしている。
 落成式ではテープカットに引き続き始球式が行われた後、式典に移行。約六百人の来賓や関係者の参列する中、山内社長が落成の喜びを「地域産業の場、村民高揚の場、村民と連携した文化の交流、発展の場にしたい」と力強くあいさつ。その後、松田昌彦専務による経過報告がなされ、祝宴の鏡開きで宴を盛り上げました。
 また、来賓祝辞で安田慶造助役は「長年の夢を抱いてきた残波の地にゴルフ場が完成した。多くの方々が集まり祝賀出来ることは感無量です。今日の喜びを皆と分かち合いたい。残波は地主の協力、経営者の情熱とファイト、関係者の深い理解で完成することが出来たことに感謝する。公園やビーチ、ホテルにゴルフ場を配する場所は世界中どこにもないだろう。経済活性化やコミュニティーの場として県民、村民一丸となって家族同伴で楽しめる残波の地にしてほしい」と語り、祝辞を述べました。
 残波ゴルフクラブの特徴は、コース内の芝の管理にバイオテクノロジー(徴生物や菌を利用)を応用して害虫や病原菌を防除し、芝が枯れるのを防止する処置がとられていること。
 このバイオ技術によって、昨今内外で問題化しているゴルフ場の農薬問題を解消できるものとして注目されている。

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