読谷村史編集室 読谷村の出来事を調べる、読谷村広報データベース

1992年5月発行 広報よみたん / 5頁

【見出し】ユンタンザ大獅子が世界に羽ばたく 長浜区で壮行激励会 【写真:1】ニューヨーク公演に支援金 【写真:3月12日沖縄うみの園(長嶺義仁社長)金五十万円:3月19日ミサワセラミック(名嘉清次社長)金十万円 (株)サザンプレス金五万円:3月21日沖縄電力株式会社(當山宗仁社長)金十万円:4月10日オータ沖縄支社(大久哲二社長)金百万円】

 今、我が沖縄・読谷から、かの大交易時代の琉球の繁栄を築いた青年達の志にあやかって、ユンタンザの若者達「残波大獅子太鼓(新垣武常主宰)」が世界へ羽撃いた。
 ユンタンザの若者が世界の政治・経済の中心地であるニューヨーク公演に旅立ったのである。 残波大獅子太鼓は、一九八五年の第十一回読谷まつりの創作「進貢船」を契機に初登場。読谷の地で誕生し、以来今日まで驚異的なまでに広がり、県内はもとより全国各地で公演。そのダイナミックな演奏は、人々に共感を呼び感動を与え続けている。
 世界に向けてたたく大獅子太鼓の響き、その感動を想像するだけでも胸の高鳴りを覚え、読谷の青年らが努力し、ここまで成長してきた姿を見ると誠に素晴らしく、喜ばしいことである。
 産声をあげて六年。日本を代表するまでに成長した太鼓集団「残波大獅子太鼓」のニューヨーク公演は、沖縄の新しい文化活動の発展の姿であり、文化の島沖縄、文化村読谷を担って立つ、将来に向けての人づくりの一環ともなり、それは、沖縄の多くの若者達に大きな夢と希望を与えることでしょう。

長浜で壮行激励会
 ニューヨーク公演を成功させる為の支援呼びかけ人会(会長・山内徳信村長)及び長浜区では、四月十四日夕、長浜公民館において「残波大獅子太鼓N・Y公演壮行激励会」を開催。壮行会には多くの区民をはじめ、山内村長、伊波栄徳県議、新垣昇村議、知花亀次郎教育委員らが訪れ激励しました。激励あいさつの中で山内村長は「十四世紀頃の青年・宇座のタチムイ泰期がこの長浜港から進貢船で中国との貿易を行なった。その歴史的に由緒ある長浜の地から時代を遥かに超えて今、世界のニューヨークに残波大獅子が飛び立つことに意義がある。針の先ほどのウチナーからアメリカに行って太鼓を叩くということは昔では考えられなかったこと、ユンタンザ、沖縄、日本の太鼓の文化をアメリカ国民との文化交流を通して発表し頑張ってほしい」と激励。また、出身地の長浜区からの暖かい壮行に残波大獅子の新垣主宰は「長浜の自然、風土、水、風を一杯に吸ってきた。ワッター島、生まれ島・長浜を常に誇りに思い大事にする心で残波大獅子も育ててきた。世界の人々が平和を語り合う場の国連本部で技を披露出来ることは光栄である。一生懸命に頑張ってまいります」と語りました。
 今、ユンタンザの若獅子達が羽撃いた。ニューヨーク公演の成功を村民で激励し、大きな声援を送りましょう。
 若獅子たちは四月十八日にニューヨーク公演に旅立った。

ニューヨーク公演に支援金
 残波大獅子のニューヨーク公演にあたり「ニューヨーク公演を成功させる為の支援呼びかけ人会(代表・山内徳信村長)」に、激励の寄付金が寄せられました。
▼三月十二日
 沖縄うみの園 (長嶺義仁社長)
 金 五十万円
※写真
▼三月十九日 (名嘉清次社長)
●ミサワセラミックホーム
 金 十万円
●(株)サザンプレス
 金 五万円
※写真
▼三月二十一日
●沖縄電力株式会社 (當山宗仁室長)
 金 十万円
※写真
▼四月十日
●オータ沖縄支社 (大久哲二社長)
 金 百万円
※写真

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